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カエルはどこへ消えた?/松尾芭蕉で物語を考えてみた!

カエルは本当にいたのか?

『古池や 蛙飛び込む 水の音』
日本人なら一度はどこかで習ったことのある
松尾芭蕉の俳句ですが、この俳句に登場する
カエルのことを考えたことはありますか?

諸説によると、松尾芭蕉自身はカエルを実際に見ていなく、
水音を聞いただけでこの俳句を作ったとも言われています。
そもそも、カエルはどこにもいなかったのだとすると、
彼の想像力と着想力の素晴らしさに改めて驚かされます。

そこでカエルを見ていない松尾芭蕉に代わって、
この俳句から着想した物語を考えてみたいと思います。

まず最初に、オリジナルの五/七/五をハリウッド式ライティングの手法で独自に解釈してみました。

* 古池や   →朽ちかけた古寺の池に (過去の問題)
* 蛙飛び込む →突然蛙が飛び込むと  (現在の試練)
* 水の音   →水音が静寂を破った  (未来の成功)

この過去/現在/未来を表す文章【ログライン】から「ヒーローズマップ」を作ってみました。

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カエルはどこへ消えた?

突然、松尾芭蕉の目の前に現れたカエルは、古池に飛び込んだ後にどうなったか?

 池の中をずっと泳ぎ続けている。
 池のほとりでゲロゲロと鳴いている。
 2匹目のカエルが現れ、続けて池に飛び込んだ。

色々なことが想定できますが、松尾芭蕉の俳句の世界観にはどれもふさわしくありません。
最終的に私がたどり着いた カエルはどこへ消えた? の答えは、

 カエルは草むらへ消えた!

となりました。

話題のビジネス書もいいですが、たまには日本の古典文学を読み解いてみてはいかがでしょうか。

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