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南信州の里山紹介(天照山・坊主岳)


いやいや、今週は南信にも雪が降りましたよ.

土砂降りの打撃が大きかったスキー場にはきっと恵みの雪となったかな?
もう一回は滑りに行きたいなあ.

長野県ではこのような中信・南信(中部・南部)に降る雪を上雪(かみゆき)と言うそうですよ.

この時期、冬山の装備をチェーンスパイクほどしかもっていない私は少し山から遠ざかる時期.

夏山の山行記録をおもむろに眺めていたら、そういえば山紹介をするなどと宣言していたと思い出しました.

昨年のハイシーズンに記録した参考記録の中からちょっとずつ小出しにしていきます~


本日は中央アルプスよりチョイス.

200名山に選定されている経ヶ岳ではなく、その横にひっそりと佇む天照山・坊主岳をご紹介します.

この両ピークはともに中央分水嶺に位置しています.ここに振った雨水は、太平洋と日本海に別れて流れていくんです.どことない大きなスケール感.

実は経ヶ岳はギリギリ中央分水嶺じゃないらしい.分水嶺の太平洋側に位置しているんですね.

日本の主要な分水嶺分水界のマップ(青線が中央分水嶺)
https://japonyol.net/watershed.html


では、さっそく入山


なんと下の写真正面は登山道、夏期は笹まみれ.

唯一お会いした方が「以前はもう少し整備されてたんだけどなあ」と

苦労なくして景色なし、スパルタ系の山です.


この笹藪の急登を3分クッキングすると、藪の先に開けた空間が、

坊主岳 山頂到着です.



これがもう笹藪の奥に葬るには
もったいないくらいよくみえる


乗鞍
御嶽
八ヶ岳
槍ヶ岳


さて、まだ残っています

天照山

こちらは道なき1900 m台の無名峰を記録した、南川金一の「続山頂渉猟」に記載される山で、YamaRecoにあてらやまと記載されています.


それはそれは普段整備された登山道を歩く私にとっては想像を絶する、

中央アルプス 天照山


道のなさ


2 mを超えるような笹藪が密集し、登山道の軌跡すら見当たらないんです.


足でかき分け踏み倒しながら進みます.



しばらくすると、笹の丈は膝くらいまでに低くなり
景色を見る余裕が出てきました.

笹藪の中に木々がポツポツと.

中央アルプスらしい、秘境感満載の景観です.


こちらが山頂

ピークの方がかえって木々が生い茂っていて眺望はありません.


こちらのピンクテープ付近がYamaReco上のピークでした.

帰ってくると、登山口前のエメラルドグリーンの奈良井ダムがお出迎え


是非行ってみてくださいとは言えない登山道ですが、
中央アルプスの景観に興味をもっていただけたら嬉しいです.


北アルプス・南アルプスと比較すると知名度が低い中央アルプスですが、
個性豊かな美しい景色がみられますよ.

それでは、よい山ライフを



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