見出し画像

タンニン鉄液をパワーアップ?する話  その5 1ヶ月与え続けたら…

 タンニン鉄液、再キレート化液、クエン酸二価鉄活性液、水を施してネギの根張りを比較する『実験2』。
 みなさん、お待たせしましたっていうか、実はこの実験10月にやった実験ですので、いつでも記事にできるんですよね。
 というわけで、本日は実験開始からほぼ一ヶ月が経過したところからスタート。もったいぶらないでさっさと結果発表と行きましょう。

 以前パックテストで調べた結果から申せば、タンニン鉄より再キレート化液やクエン酸鉄の方が二価鉄の含有量も多く、さらにクエン酸鉄液がより安定しているのはほぼ間違いないです。
 ただ、実際に植物に施しての比較実験では、タンニン鉄の方が成績が良かったという報告もあるので、そのあたりを自分で検証したいと考えて始めたのがこの実験なんですよね。

 さあ、果たして二価鉄の含有量の多い再キレート化液やクエン酸二価鉄活性液が有利なのか?それともタンニン鉄液の方が成績がよいのか?あー、楽しみですね。(^^)

↑↑↑

先ずはおまけでやってみたペットボトルによるネギの水耕栽培装置の方から。ペットボトルに入っているのはタンニン鉄液・再キレート化液・クエン酸二価鉄活性液の100倍希釈液、そしてただの水です。

うーん。一目瞭然。

 根張りが一番良かったのはタンニン鉄液につけたネギということでよろしいでしょうか。「ただの水」で育てたネギもがんばってます。再キレート化液やクエン酸二価鉄活性液につけたネギは発根したものの、途中で成長が止まってしまいました。あらら。^^;

↑↑↑

 続いてはこの実験の本命。色違いのポリポットに培養土を入れて、それぞれの液を100倍希釈したものを時々与えてネギを育てたものです。根が切れないように水洗いしながら、ポリポットから慎重にネギを取り出して並べてみました。

じゃーん!結果はご覧の通りです。

 こちらも根張りが一番良かったのはタンニン鉄液かな?と思ったら!何とタンニン鉄液を施していたネギが根腐れしてます。なんでやーっ!
 で、一番根張りが良かったのはダークホースの「ただの水」という結果でした~。www

えーっと。この実験結果から何を結論付けろと?とりあえず根腐れが出てる段階で比較できないから実験としては残念ながらアウト。ただ、水耕栽培の方の結果だけで言うなら明らかにタンニン鉄液がいい感じです。再キレート化液・クエン酸二価鉄活性液はどちらの実験でも良い結果とは言えませんね。「ただの水」にも負けていますもん。^^;

 これで、ポリポットにタンニン鉄液を施していたネギが根腐れしてなかったら自信を持ってタンニン鉄の勝利を祝えたのに。せめて予備のセットを一つ作っておくべきでした。

 ところで、なぜ二価鉄イオンの含有量が多い再キレート化液やクエン酸二価鉄活性液が、タンニン鉄液や「ただの水」より成績が悪いのでしょうか?その理由はわかりません。ここからは私の完全な推測ですが、クエン酸でキレート化した二価鉄イオンより、タンニンでキレート化した二価鉄イオンの方が植物にとって吸収しやすいのかも?あるいはクエン酸でできた錯体は日光にさらされたり、時間が経ったりするとキレート結合を解いてもとのクエン酸と鉄に戻っちゃうらしいんですよね。で、分離した時にもとに戻ったクエン酸、あるいは酸化鉄自体が植物に悪さをしてるからこうなったのかも知れません。わかりませんけど。^^;
 そもそもこういう比較実験はワンセットで行うものではありません。ホントは個体差が出ないように何十セットも同じ条件で実験を繰り返し、平均を取ってそのデータでものを言わねば意味がないんですよね。でも、どうやらタンニン鉄液の方が植物にとって良いらしいということはわかりましたので、これからも私はタンニン鉄液を作って畑に施すことにしましょうかね。

 根腐れしたネギも葉の成長を見ると途中までは健全に成長してる様子が伺えますのでとても残念でしたけど、気を取り直して今回の反省を元にいつかまたリベンジしてみます。

あ゛~、苦労したのに。(T_T)

#やってみた


サポートしていただけるとうれしいです。いただいたサポートはよりよい記事を書くために使わせていただきます!