見出し画像

2022年の振り返り〜ある酒蔵の広報としてやれたことと課題

最近は暇な時間はもっぱらポケモンスカーレットをやっております、ご無沙汰しておりますたかなしです。(ニャオハにしました。笑 アニポケピカチュウはなんとかどこかで出てきて欲しい…!)

と、最初から脱線しましたが、ちらっとお声がけいただいてアドベントカレンダーに参加することになり、久々に筆を取ってみました。

#PRLT (Lightning Text)Advent Calendar 2022 12月20日を担当します〜

2022年はとにかく行動しまくった&広報のチカラって社会に何かを訴えられる、そして会社価値・印象を変えることができるということをまじまじと感じた一年でしたので、何やったか少しまとめようかなと思います!

2022年広報としてやったこと

・プレスリリースの蓄積

今年、とにかく様々なリリースを出しました。(ここまでで60本強)
それはなぜか?
断然知名度がないから。後述しますが、2022年は初めて調査も実施し、リアルな認知度(全国的にも、お酒好きの認知度的にも)を知ることができました。まだまだ全然知られていない以上、さまざまな角度から「まずは知ってもらう」ことが大事と考えたからです。

商品はただ商品をリリースするだけでなく、SDGsやブロックチェーンに引っ掛けたり、調査、企業情報、若手活躍系、コラボ関連、飲食店盛り上げ企画、子会社発信、さらには資金調達まで。。

数自体も非常に多くそれはそれはしんどいことでもありました。。数ヶ月前からデザイナーさんの副業の方をアサインしましたが、それまでは全て一人作業。あかん間に合わないーーーとか。笑
そんな中でも、ただ数打ち当たれではなく、しっかり根拠のあるリリースを、そして一つ一つしっかり狙いを定めて&根本はブレずに打つ、ここは譲らずに進めました。リリース一本だけじゃなく、各リリースを通じて「印象を繋げていく」ということって、めちゃだいじです。その場ではスルーされていても、実は見てもらえていることも多いのです。

それが、蓄積。

「一つのリリースに興味を持つけどこれだけでは記事にしにくい→いいタイミングでアップデートが出てきて蓄積→タイミングを見て先方から取材依頼」という流れが増えてきていて、ある意味狙い通りにメディアに認知が進んで嬉しく思いました。

認知という点で一番嬉しかったのは、日経の地元面で「〇〇日本酒を手掛ける〜」という枕詞をつけてもらえたことです。地味なとこだけどめちゃくちゃ嬉しかったです。

なにごとも、一発花火ではもったいないのです。それはリリースひとつにしても同じ。意味のあるものを繋げていく、頻繁に興味を持ってもらえるネタを作り出す。発信する上で重視する視点は広報がリードし、パッと興味を引く何かを仕組んでおくことはかなり重要だと思います。メディアの人に闇雲に会いに行くより、よっぽど印象をつけやすい気がしています。


・ブランド調査/分析→リリース→ちょっとだけ業界に影響を出す

最初にチラッと出しましたが、弊社としては初めてブランド調査を実施。分析も自分で行いまして、かなりちゃんとした調査リリースを出しました。
1月は分析がなかなかうまくいかず、数字と睨めっこしまくって疲弊&さらに気合い入りすぎて長文リリースとなり腱鞘炎が悪化し、それでも絶対調査リリース出すと気力で作りきりました。

業界としては古い体質がまだ残っているところもあり、少しでも日本酒業界に影響を出せれば嬉しいと思って作ったのですが、殊の外twitterでかなり伸びました。PV自体も想定以上にあって、興味を持った方が多かったのだなと改めて思います。
もちろんマイナス意見もありましたがかねがねプラス意見(そういえば最近日本酒飲んでなかったから飲みに行こうなど)をいただきました。

まさかこの調査リリースをきっかけで、PRTIMES magazineの取材を受けるなんて思いもしなかったのですが、ありがたい経験でした。実は来年のものもすでに進んでおりますので、新年明けたら分析の日々です・・・笑


・人員増員の交渉→増加へ→採用活動実施…入社する方も決まった

広報としては軌道に乗りつつある、しかしやりたいことに対して人力が足りない!!優先順位高めなものからやっていて守りは全くできない状況。人が必要だということを交渉し、なんとか採用にこぎつけました。
来年には1.8人+副業デザイナーさん体制に!(100%広報というわけではなく8割位広報という形です。まだまだ力不足です、、)

一馬力ではやりたいと思っていることはやりきれないので、少しずつ広報組織の必要性を理解してもらい、マネジメントしていける立場で属人的でない広報組織を作っていけるといいなぁと感じています。


・子会社の広報も担当(資金調達リリース含む)

2022年から子会社広報も関わることになりました。今話題の事業かつ資金調達もあり、刺激的なものでした。正直なところ…この会社で資金調達リリースを出すなんて思いもしてなかったわけです、ええ。

・広報だけではさらなる成長に課題→デジマチームの提案〜発足、実行

マーケ担当の退職から、デジタルマーケティングについて担当する人がいなくなり、広報がより効果を出すためにはデジタルマーケティングをなんとかしなくては…ということで、EC担当とともに組織横断のチームを立ち上げました。(そもそも立ち上げるまでに部内提案→社長提案→経営会議報告など、なかなかハードでした)

このタイミングでSNS運用も引き継ぎ戦略的にファン度の向上を狙っていってます。(いくつか方向性を作り、カレンダーに記載。月初にデータチェック→はねそうな部分を探るなど)、久々にSEOやらなんやら見始めて壊滅的なところから協力会社を見つけ少しずつ改善させ…。。という具合。

はじめのうちは「このチーム意味あるんですか?」みたいな雰囲気が社内にあったりと怒涛でしたが、SNSでいうと「社内とお客様を繋ぐ役割」として動き始め、SEO関連で言うとコーポレートサイトのバグ修正・エラー修正などなどでデジタルよりな知見をうまく活かして会社ページをより使いやすく安定的なものにできるように動いてきたので、少しずつ社内にも理解してもらえてきたのかな…という印象です。

・コラボ案件の仕掛けを始める

中小企業単独一社だけでは難しい…これは、広報あるあるですよね。
デジマの観点でも1社だけだと話題になりにくいということで、コラボして一緒に価値を高める作戦を温めています。twitterでコラボ先を探してみたら殊の外色々な方からご連絡があり、今年中には1件、そして来年にはいくつか世に出せると思います🙌
社外よりどちらかというと社内で調整していくところがなかなか難しいところだなと思いつつ、逆にこう言う案件を積み重ねていけばもっとコミュニケーションスキルが上がるかもしれないと言う淡い期待を持って、しんどい時も思考を止めずに進めています!

ふふふ、お楽しみに。

・必要な予算をしっかり取れるように予算組み、交渉(調査、業界紙費用、懇親会費用等)

これって本当に重要で、予算がないとできないことって多いと思うのです。調査リリースも調査費用が取れなければできないこと。

日経・朝日の購読、個人でzoom・canvaなどは個人で払ってますが、それ以上に懇親会費用や他の購読費がかかると給与も高くないのでしんどい…ということで、しっかり予算組させてもらいました。
スマホも最初は契約がなくて個人携帯だったのですが、無事社用携帯をゲット。ありがとう経費。


この一年やってきて感じる課題

・手数が多すぎて属人的になっている

おそらくなのですが、今の状態で自分以外の方に「ひとりでやれ!」といったら多少の広報経験者でもしんどいレベルだな…というくらい自ら業務を広げてしまってます。組織としてはよくないことはわかってはいるものの、自分の実績・社内からの評価の低さを挽回するためにゴリゴリと進めてしまったので、ここはなんとかしていかないとなぁーと思っています。
新しく入社される方には、正しい評価を受けられるような体制構築をし、無理なく働ける体制を作りたいなと思いつつ、どうしても属人的になりやすい広報。どうしたら組織定着ができるか、来年は模索していきます。

・社外評価は高まるが、社内評価がついてこない

リモートワークだとどうしても見えにくい&広報の価値の大枠が、すぐには数字として見えにくい(企業信頼度、認知度など)ので無理くり数字で表現しても納得してもらいにくいのが課題です。ここは永遠の課題かもしれません。

社内の勘違い防止リスクヘッジとして私は、メディア露出数を追ってなくて、この判断は良かったなと思ってます。
露出すれば良いというわけではなく、その先のステークホルダーの行動や価値を変容させることが大切だから勘違いを起こさないためです。実際露出自体はグループ全体で、テレビ・ラジオ・大手紙(日経含む)・地方紙・専門誌・雑誌・著名ネットメディア含むと年間200超と非常に増えております。ただ、先ほども書きましたが「出せばいいというもんではない」ですしね。

露出の先のステークホルダーの行動変容を主軸として動くと、自ずと良い方向に進むなと改めて感じています。最初は会社に理解されなくても、ここは自分を突き通して進めていくべきだなと。まぁ認知が低すぎる時はある程度露出数も必要ですが。汗

・本社に未だに行っていません。

入社して一年半。ずっとリモートでなんとかやってこれましたが、いよいよ本社に行かないといけないかも?!という事象が出てきております(が、なんとか本社で対応いただきました)。

まとめ

・自分でこういくと決めて、信念を持って行えば、外には伝わっていく

この一年は特に、外部の変容を感じることが増えてきたなと感じます。ここからチームメンバーも増えるので、更に影響力を高めていけると良いなと考えています。

2023年は、環境が今年以上にかわり、次のフェーズが来てます。
しっかりと信念を持って、誠実に、会社に広報組織を定着させ、事業貢献に繋げていければと思っています。その動きをしっかりできれば、今後の自分のキャリアにもつながっていくだろうなと。


長くなりましたがこんなところで。
来年も頑張りまーす!

・・・・・・・・・・・


この記事が参加している募集

振り返りnote

広報の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?