さよなら人類

 みなさんお久しぶりです。だいぶ更新ができていませんでした。久しぶりにも限らず少し暗い話をします。どうかお許しください。

港区のニュース

 先日、23歳の女性が港区の公園でトイレで産み落とした赤子の喉にトイレットペーパーを詰め殺害したというニュースがありました。

丑年

 23歳。僕実は同い年なんです。最近話題の伊藤健太郎さんも23歳。最近同い年の人がニュースになり、自分も実名報道されるということと成年であるという実感を改めて感じています。

 この港区のニュースを見ると、よく「この女は何を考えてるんだ!」、「責任がないなら子どもをつくるな!」など厳しい意見が聞こえそうです。僕の父もどちらかと言えばこういうことを言います。

いいのでしょうか。

 でも本当にそれだけで片付けていいニュースなのでしょうか。

 彼女が安心して子ども育てようと思える環境や居場所はあったのでしょうか。

 彼女がお腹に子供がいる中で上京して就活する。本当に誰も知らなかったのでしょうか。
 
 彼女のような人が安心して働き子育ができる社会環境は整っていたのでしょうか。

彼女はどうすれば殺さなかったか。

 僕の友人の女の子は企業の面接で「君は子どもを産む気はある?」と聞かれたそうです。たしかに企業は、1人を雇用するまでにお金をかけるし、雇用した後もお金を払う。その1人分の穴を空けられるのは企業からしてみればたしかに損害となるでしょう。しかし、もうその時代は終わったのです。今は、男も育休を取れる時代です。育休して、子どもがいてもこの会社で働きたいと思えるような策は打ち出せているのでしょうか。

 国は、「子どもを産め」、「生産年齢人口を増やせ」というけど、少子化対策として現実的な補助金や補償はできているのでしょうか。

 それら全てを考えた上で本当に彼女1人を批判できるのでしょうか。
 批判、批難するのは人間、極簡単なことです。しかし、様々な立場や状況から考えることが今必要だと思います。ネットで簡単に言える現代だからこそもう一度考えてみてほしいとこのニュースをみて思いました。

さよなら人類
 

人は考えなければただのサル山の猿です。現在の人類は、砂浜で缶を拾い二酸化炭素だけを吐いているだけ猿になってしまったのでしょうか。さよなら人類。
                灰色の国

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?