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最近の記事

個展のはなし

最近自分は大きなパソコンなんじゃないかと思ってる。175cmの意思を持った記憶装置。そして、僕が壊れてしまったらその記憶も消えてしまう。これは結構寂しい。今まで僕が見たもの聞いたもの嗅いだり触れたりしたもの、全て消えてしまう。 だから僕はUSB的な物、外部記憶装置を作ることにしたのかもしれない。それが僕にとっての絵。たぶん。五感を通して常に何かを感じながら生きていて、それが僕の頭?の中で混じり合ったものがもう一度自分の手を通して紙の上に定着される。結構しっくり来てる。 話すの

    • 内側のリサーチと外側のリサーチ

      知り合いのコンテンポラリーダンサーの「パフォーマンス内の動きはリサーチから出来たもの」って言葉が印象的だった。 俺の中では、すでにある作品や事例を調べることがリサーチだと思っていた。なので、彼女の言うリサーチである、表現する自分(主体)からどんな動きが出てくるかを調べることも、リサーチっていうのが新鮮だった。 手でこねくり回して作っていく中で、自分が作りたいものがわかってくる感覚。 それを俺はいままで試作と呼んでいた。けど考えてみたら、身体と結びついた(絵もコンピューターグラ

      • JKと巨大UMA

        2000年あたりの渋谷で5歳の俺はルーズソックスを履いてオラついてる黒ギャルを見上げていた。その頃からもうJKが嫌いだった。気がする。その後、小中高と男子校で過ごし、JKから逃れていたが、とうとう2年前に妹がJKになった。ただ妹は俺の知ってるJKとは違った。今までJKたるもの、渋谷や表参道で甘いものを食べながらひたすらに情けない男性をこき下ろし、ザックエフロンへの愛を語るものだと思ってた。のに。妹は週7でプールで泳ぎ、ムキムキ。スタバ行ってもバナナ食うし。ターザンみたいになっ

        • ライアン・ゴズリングになれなくても良い

          電車の中にイケメン高身長ムッキリ外人お兄さんがいるとその偉そうに開かれた足を見ながらなんだか萎縮してしまう自分がいる。もしかしたら、いくら画期的な携帯電話を作っても、歴史に残る名画を描いても彼には勝てないのではないか? そう考えた時に、自分よりヒョロくて小さくてブサイクな人間を自分よりも劣っていると考えている自分に気づいた。 1番良いのは異なる価値の軸が存在する事を理解して、それぞれがそれぞれのベクトルで上を目指すことだよね。俺はグラフィックデザイン頑張るし、イケメン外国人は

        個展のはなし

          最近楽しい

          最近アイデアの出し方と作り方を変えてる。まづ、一言を決めてその一言の感じに近いものをとにかく手探りで作っていく。結構作るのが楽しいのが発見。 今まで思いついたアイデアをエスキースで描いていくつか試す方法だったけど、これはすごい時間かかる。すごいかかるし、思いついた時に手を動かさず、100案出してから手を動かす!感じだったのでアイデア出すのでもう疲れちゃってた。 作る事そのものが楽しくなると、見る人も楽しめるものを作れるらしい

          良ーいサイトスペスィフィック!

          リー・キット「僕らはも っと繊細だった。」@原美術館 部屋の中にぽつんぽつんと絵や言葉が置いてあって、映像が大きな窓みたいに映されてる。原美術館が一冊の詩集になったみたいだった。少ない言葉と挿絵で作られた詩集。 会場の大きさに比べて作品の数は少ない。けど30秒ー2分くらいの短い映像は結論も目的も無いからか繰り返し見てられた。 何か「意図」されたものが展示してあるんでなく、作家が展示会場にどう向き会ったかを見ているような感じ。 作家の前情報とか無しで行った展示だったから、ど

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