(2)インサイダーゲーム:ボードゲームで学ぶビジネススキル
こんにちは!大人のためのボードゲームの魅力を伝える「ボードゲームで学ぶビジネススキル」、第二弾です。
今日ご紹介するのは、質問力・タイムマネジメント、そしてポーカーフェイス(!?)のスキルが必要とされる、「インサイダーゲーム」です。
「インサイダー」と聞くと、株のインサイダー取引を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
このゲームも、そんな「内部情報」を知る一般人のフリをした「インサイダー」が紛れこみ、チームを混乱させながら楽しむ内容になっています。
※遊び方知ってるよ!って方は、2つめの見出しのところから読んでみてくださいね。
遊び方紹介:YES/NOで答える質問をして、お題を当てろ!
このゲームは、制限時間内に親役である「マスター」に、子役の「庶民」たちがYES/NOで答えられる質問をひたすらして、今回マスターが考えている「お題」が何かを当てるゲームです。(お題は毎回カードで指定されます)
庶民の中に紛れている「インサイダー」という人は、最初にマスターがお題カードを確認したあと、こっそりお題を確認します。そのあとは、ふつうの庶民のフリをして、(答えを知りつつも)一緒にマスターに質問をします。
制限時間内に正解が出ないと、インサイダーも含め「全員負け」でゲームが終わってしまうため、お題を知っているインサイダーは、バレないように答えを誘導する質問をしなければなりません。
お題を当てたあと、全員でインサイダーを当てる話し合いを行います。
唐突な質問をしていたり、正解に誘導した質問をした人がいないか、逆に警戒して質問できなかった人がいないかなど話し合い、誰がインサイダーだと思うか推理します。
話し合いが終わると投票タイムです。マスターを含めた多数決で、インサイダーを当てることができれば庶民チームの勝ち!当てられなければ、インサイダーの一人勝ちとなるゲームです。
詳しいルールは、公式サイトをご覧ください。
では今回もこのゲームの魅力を、ビジネススキルと紐づけながらご紹介していきたいと思います!
インサイダーで学ぶビジネススキル①:質問力
まずはなんといっても、このゲームの肝でもある質問力。いかに上手い質問をするかで、このゲームの進み具合が大きく変わります。
ゲーム開始直後、何も手がかりがない状態だと、意外と何から聞いていいのか迷ってしまい、質問が出てこなくなることも結構あります。
また1つ質問が出ると、そこから関連した質問を考えてしまい、同じ思考の枠から抜け出せなくなって、なかなか正解に近づけないなんてこともあります。
↑ジャンルが広くて意外と難しい…
私が一緒に遊んだことのあるこのゲームが上手な人は、最初にいくつかの定番質問パターンを持っていて、ざっくりお題の領域を特定してから、具体的な候補を絞る質問をしていました。
例えば、最初は大きなカテゴリーとして「生き物ですか?」「食べられますか?」「家にあるものですか?」「建物(場所)ですか?」といったカテゴリーに関する質問をし、その中で当たったものがあれば、「それは手に乗るサイズですか?」や「マスターは見たことありますか?」など、条件を絞っていく質問をするようなイメージです。
もちろん、この質問の仕方そのものは、このゲーム向けのテクニックなので、そのままビジネスでも使える訳ではありません。
しかしこのゲームで求められる、「最初は枠にとらわれずに広く可能性を探りながら、条件を絞り込んで正解を導く」、つまりほしい情報を引き出していく質問スキルは、ビジネスでも活用できるのではないかと思います。
なかなか自社のニーズや課題を的確に語れるお客様が少ない中、視野を広く持って様々な角度から質問をして本当の"お題"を見つけ出すことができれば、お客様自身が気づいていない潜在的なニーズを作ることだってできるかもしれません。
かなり風呂敷を広げましたが、一緒にこのゲームを遊ぶ人同士の「質問力」のバランスが、間違いなく面白さの要になっていると思います。
インサイダーで学ぶビジネススキル②:タイムマネジメント
2つ目のスキルは、タイムマネジメントです。
このゲーム、質問タイムは5分間。その間に正解にたどり着かなければ全員負けになってしまいます。
それだけなのですが、意外に白熱して質問をしていると、時間を忘れて気づいたらあと数秒…なんてことも。
課題に集中している時にあえて一歩引いて、全体の状況を俯瞰して見るスキルも必要になります。
質問タイムが終わった後の、インサイダーを特定する時間も同じことが言えます。話しているとだんだんみんな怪しく見えてきて、悩んでしまいます。笑
限られた時間でチームからできるだけ情報を引き出しつつ、自分の意見をまとめ、決断する。そんな潔さも必要だったりします。
インサイダーで学ぶビジネススキル③:ポーカーフェイス
これはビジネススキルかと言われると微妙かもしれませんが笑、ポーカーフェイスもこのゲームを面白くする要素のひとつです。
インサイダー役の人は庶民のふりをして、何食わぬ顔で質問をしなければなりません。
この質問したらバレるかも、今なら聞けるかな、など考えていると、無意識に顔がこわばったり、周りの人をキョロキョロ見てしまうかもしれません。
仕事でも、すごく焦っている時や正直どうしようもなくヤバい!という時に、そのまま表に出すと相手にもその焦りが伝染して、みんなで大混乱…という最悪の事態になることがあります。
(私もだいたい思っていることが顔に出るタイプなので、非常に苦労します笑)
ヤバいときほど、ポーカーフェイスでやるべきことをこなすことで、必要以上の混乱を避けて冷静に対処できる。そんなことを、このゲームを通じて考えたりしました。
実際インサイダーを引いた時は、顔に出やすい私は「困った〜」となるのですが、ナチュラルに質問をして隠し通せた時の一人勝ちは結構気持ちいいです。笑
まとめ:仕事の駆け引きにも使えるテクニックが満載!?
そんな訳で、2回目の記事では「インサイダーゲーム」を紹介させていただきました。
高い質問力で相手の潜在的なニーズを引き出し、タイムマネジメントをしっかり行うことで決めるべき時に決断し、何か不測の事態が起こってもポーカーフェイスで淡々と対応する。
…そんなスーパー仕事人がいたら、インサイダーゲームの覇者になれるかもしれませんね。笑
長々と語ってしまいましたが、ゲーム自体は10分以内でさくっと遊べるライトなゲームです。
小さくて持ち運びも楽ですし、広いスペースも必要ではないので、様々なシーンで気軽に遊べる作品だと思います!ぜひ試してみてくださいね。
また次回の「ボードゲームで学ぶビジネススキル」もお楽しみに!
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