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フランスひとり旅② ビアリッツ

ひとり旅の2日目は、ビアリッツへ。

ボルドーから少し遠く、
電車で3時間ほど。

ビアリッツは、
高級リゾート地として知られてるように、
美しい海とビーチが見どころだ。

涼しくなってきて、
さすがにもう泳げるほどではないけれど、

まだまだ日差しは強いので
堪能できそうだった。

それに、
海なし県に生まれた私からすると
海を見ることができる、
というだけで、わくわくする。

前日の夜からすでに
どきどきしながら
ビアリッツへと向かった。

ビアリッツ駅から市内へは
歩くと少し遠いので、
バスで移動。

シーズンは過ぎているが
泳いでいる人や
サーフィンをしている人は、それなりにいた。

スペインから近いこともあり、
スペイン語もたくさん聞こえてきた。

この日は、少し奮発して
ホテルは海の見える部屋をとった。

ベランダがあり、
そこから海を見ることができた。
(少し遠くて、ギリギリ見える感じだったけれど)

すこしゆっくりしてから、
海沿いを散歩。

太陽の日を
きらきらと反射して輝く水面に、
私は息を呑んで
そして、黙ってファインダーを向けた。

美しい光景に、
しばらく見惚れる。

他にもたくさん観光客はいて、
カップルや夫婦多かった。

こんな美しい景色を
大切な人と見ることができたら
素晴らしいんだろうな。

でも、今回は
私だけの旅。

私が食べたいものを食べて
私がいきたいところだけにいく。

誰にも気をつかわなくていい。

私は、ふと思い立って
スーパーへ行き、地元のビールとご飯を買って
部屋のベランダで食べた。

海沿いのレストランで食べるのも
よかったけれど

せっかく静かで
ひとり占めできる場所があるんだから

それを堪能したかった。

少し部屋でゆっくりしたあと、
私は夕焼けを見に、再び海へ。

部屋を出たのがおそくて、
私が海についた頃には、
すでにほとんど太陽が沈んでしまったところだった。

ビアリッツでは、
絶対にやりたいことがあった。
海沿いのランニングだ。

次の日、
このためにボルドーで買っておいた
ランニングシューズを履いて、
海沿いを走る。

これ以上ないくらい美しい光景と
さざなみの音を聞きながら
ランニングなんて、
こんな贅沢なものは、他にない。

ビアリッツでの滞在は
私の人生の思い出の中でも、
とりわけ特別なものになる。

そんな予感がした。

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