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ベートーヴェン

2024初観劇は兵庫芸術文化センター大ホールのベートーヴェンから。

初の芸文に降り立った


推しの窓口から購入したのだが、東京ではチケット取れなかったというご意見を見かけたので、1回くらい当たれば良いかぁなんて祈るような気持ちで応募したら、まさかの全部当選を果たすと言う、ツイてるのかツイてないのか、泣きながら13万くらいを振り込んだのが去年の秋頃。本当に行ける日のみこれからは応募しようと心に堅く誓った。いや、当たったからには行くけど。友達と行くので全ステ×2のチケットを持っていたのだが、運良く知り合いの範囲内で捌けた。それはそう、プレミアチケットだもの。最悪オケピでも良いかなぁなんて思ってはいたけど、役者界隈と、職場で見つかった。持つべきものはミュ好きの知り合いに限る。

風の中のベートーヴェン像

兵庫初日。17時開演ながら沢山の人が来ていた。ホールに入ってみると、さすがコンサートホール、重厚なつくり出し、4階建てでサイドにも席。オペラの時と同じだなぁなんて思いながら。席がとても良くって、通路のすぐ後ろだったので視界が良好すぎた。推しが良く見える。

今回はほぼエリザベートと思って観ていたのだが、本当にビックリするくらいにエリザベートだった。さすがリーヴァイ×クンツェ。キャスティングがそもそもトート閣下とエリザベートなのだ。そしてトートダンサーみ溢れる音楽のゴーストたち。トニが白ドレスなんて着たら完全にシシィである。実を言うとまりさん×芳雄さんの生エリザを観れなかったので(映像では観た)、めちゃくちゃ尊い…ってなった(語彙力)。

事前情報を遮断し、何もない状態でファーストインプレッションを大事にしたい勢なので、勉強もせずでストーリーは結構よくわからなかったのだが(失礼)、ひたすら歌い続けるキャスト陣と、美しいオーケストラと、音響最高なホール、日本では余り見かけない演出だったり、美術だったり、総合芸術としては最高だったと思う。

初日のソワレ

兵庫公演は初日だったので、カテコで芳雄さんが仰っていたのが、「いやぁ〜このホールは素晴らしくベートーヴェンにピッタリ!Lupinとかやってますけど、日本中探してもこのホールが似合うのはベートーヴェンだけ!RRRもやってますけどね!」なぁんて、まりさんが「名前出して大丈夫なんですか??」って思わず言っちゃうほど。それだけこのホールの音が素晴らしいと言うことだ。キャストが口を揃えてそう言うんだから、そうに違いない。舞台上からの4階席の客席を見上げてみたいな、なんて妄想しながら初日の感動を噛み締めたダブルコールだった。

2日目のマチネ

2日目マチネは変わって3階席。S席でキャスト枠なのに3階?!と言うのが正直な感想。最前列ではあったけれど、前日に観ているから3階でも良かったが、さすがに初見3階は辛い。せめて2階にしてくれと思った。転落防止の柵が視界に入ってくるので、演出の一部が見えずらかった。それ以外は、1階席で見えなかったオケピを使った演出や、照明の模様だったり、全景を観れたのと、やっぱり音が良かったので予々満足ではあった。一緒に行ってくれた子に申し訳なく思いつつ。マチネのカテコでも芳雄さんが喋ってくださり、みなさんには関係ないことなんですけど、最後の1日2回公演です。みたいなニュアンスで仰っていた。マチネはトリプルコール。

2日目ソワレ、前楽

ソワレは全景を観たあとだったので、ひたすら推しをオペラで追っかけたり、オペラを外してみたり、だいたいの演出とか歌とか覚えてたので、観たいところを解像度高く観れたと思う。ソワレはシュガーさんと子役2人が千秋楽だったので、3人ともお話ししてくれた。シュガーさんとまりさんが夫婦役3回目で、前作でも旦那さんがフランツだったので名前変えて欲しいとまりさんが仰ったらしい。今回のフランツが意地悪な役だったので黒砂糖(佐藤)と言いながら、黒砂糖なら甘いじゃん!って芳雄さんが笑ってらした。子役の理人くんもエリザで子ルドやってるので、ずっと3人で家族だね〜って。そして葉菜ちゃんが大人顔負けの、錚々たる皆さまと一緒にさせていただけて、なんて挨拶をするもんだからみんなたまげてた。その歳でそんな挨拶できる?って驚き。最後ということで、感極まって泣いちゃってたのが可愛かった。

3日目マチネ 大千穐楽

大千穐楽。3日間通い続けたこのホールともお別れである。本当に音響が素晴らしく、確かにベートーヴェンにはもってこいの環境だった。覚えた曲を歌いたくなったりだとか、ショルシュがはしゃぎ過ぎて転けそうになったりだとか、ベートーヴェンオタクの彼がサインを貰うとこをガン見したりだとか、3ステージでは見きれなかった景色を堪能した。推し(ミュージックゴーストのピアノ)がとにかく尊い。ベッドに寝転んで歌うベートーヴェンの腹筋に感動したり、秘密の花園の2人にキュンとしたり。あぁ、素晴らしい舞台に出会えたなという感想。
そしてトリプルコール後のさらに追加コール。大千穐楽の幕が無事に降りて良かった。ほぼシングルキャストで2ヶ月駆け抜けたのだ。

全キャスト、音楽家、スタッフの皆さんにお礼を言いたい。もし再演があれば、また観たい演目の一つになった。2024の観劇はじめがベートーヴェンで良かった。

記念にパンフレットも購入

Anne

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