ハワイ・マウイ島の山火事と向き合うこと。
こんにちは、あんなです。
マウイ島の山火事
既にご存知だとは思いますが、マウイ島のラハイナで大規模な山火事が発生しました。アメリカ史過去100年で最悪な山火事だと言われています。8月8日に山火事が発生して以降、まだ消火活動は続いており、既に鎮火した地域でも、その後フレアアップが心配されています。
8月15日午前１０時（ハワイ時間）の時点では、99名の死者が確認されており、うち4名しか身元確認ができていないそうです。火事により遺体の視認が難しく、現在簡易DNA検査で作業が進められているとのことです。無事避難した住民に対して、行方不明の親族捜索のためにDNAの提出が呼びかけられています。ロイター通信によると、1130名が行方不明となっており、捜索が続いています。
→マウイ郡プレスリリース
寄付
これらの被害に加えて、ラハイナの人々の多くが住む家を無くしてしまっている状態です。現在、多くの寄付団体が寄付を求めています。中には日本のカードや銀行だと振り込みができないものもありますが、私はMaui United WayのMaui Fire Disaster Reliefに、気持ちばかりですが寄付させていただきました。皆様もご参考にされてください。
→Maui United Way Disaster Relief 寄付ページ
加えて、モデルのローラさんがそれ以外にも様々な寄付先をリストかしてくださったので、彼女のインスタグラムのポストをシェアさせていただきます。是非、ご自分の信条にそった団体に寄付をお願いします。
ハワイと日本
ハワイと関わりが深い日本。
1885年2月8日に"シティ・オブ・トウキョウ"に乗りハワイに上陸した日本人移民は943名。ファースト・ウェーブと呼ばれる彼らに続き、これまでに多くの日本人がハワイに移民していきました。一時ではハワイで最も多いエスニック・グループでもあった日本人、現在ではハワイ人口全体の14%ほどが日本にルーツを持っていると言われています。
1941年12月7日には真珠湾攻撃をによって、68名のハワイの民間人が殺されました。
戦後は観光地として多くの日本人がハワイを訪れています。海外旅行ランキングでは例年１位の座を譲りません。メディアでは頻繁に特集が組まれ、「ハワイ通」の芸能人の様子が流れます。最早、ハワイと一番関わりが深い外国は日本、といっても過言ではないでしょう。
そんな中、今ハワイは助けを必要としています。
Twitter (現"X")を見てみると、日本語圏では様々な憶測が跳び、陰謀論的なことを呟いている人が少なくありません。寄付をしたって詐欺に使われるだけだ、と、寄付先の見極めもしないままそれで終了してしまっている人もたくさんいました。
もちろん、災害などの異常時には詐欺の数が増えるのは事実です。しかし、これまで数々の災害を経験してきた我々だからこそ、このような時に寄付がどれだけ尊いものなのかを知っているはずです。
散々ハワイの「楽しい」部分だけをいただいておきながら、彼らが助けを必要とする時に「詐欺かもしれないもんねー」と何もしないのは無責任としか言いようがありません。
ネット上では情報過多が生じ、どの寄付先が適切か判断するのが難しいのはわかります。けれど、そこでストップしてしまうのは、不誠実であると私は考えます。
もちろん寄付だけが関わる方法ではありません。今起こっていることを知ること、それを周りに広めることもとても重要なことです。
ハワイ渡航について
ただ絶対にやめていただきたいのは、今のハワイに旅行に行くことです。既に多くの現地の方々がハワイに来ないように呼びかけています。ユナイテッドやデルタでは、カフルイ空港への航空チケットの全額払い戻しを行っているそうです。
山火事以前から、ハワイローカルの方々はハワイへの観光について苦言を提じてきました。島民の生活を脅かす超ツーリズム、搾取ツーリズムが前々から問題になっていたのです。山火事が起きている今、その悲鳴は高まっています。
ハワイの楽しい部分だけをもらうだけもらって、その影響がどのように地元の人々の生活を脅かしているのかを知ろうともしないことが、搾取ツーリズムを生んでいるのです。今後山火事の影響がおさまったあとも、どうかハワイに観光に行かれる方は、ツーリズムがハワイにどのような影響を与えているのか、しっかりと勉強されてから行ってください。そして少なくとも、今はハワイへの渡航をご遠慮ください。地元の人々の声を尊重してください。
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