100人中98人のレイピストは逮捕されない。

こんにちは、あんなです。

性犯罪について、日本では未だにそれを軽視したり、助長するような言説をよく目にします。

暗数を知ることが難しいのが性犯罪の特徴の一つですが、数字を出さなければ現状を見ようともしない人が非常に多いと肌で感じています。
先日友人と話していた時に、数字に関する研究があると聞いたので、皆様と共有させてください。このような話題で、そもそも被害者の主張を肯定するために「数字」が必要なこの世の中にも嫌気がさしますが、せっかく出ているので、いつかもし皆様を守ることにつながればいいなと思います。

レイプ事件が1000件あった場合、逮捕に繋がるのはそのうちたった25件、つまり2.5%だ、という数字がRAINN (Rape, Abuse & Incest National Network)によって発表されています。これも、優しく見積もっている数字なので、実際の数は更に少ないでしょう。これはレイプという重大犯罪に限った数字です。それ以外の性犯罪を含めれば、数字はさらに低くなります。

つまり、性犯罪者のうち殆どが逮捕されないのです。
もう一度書きます。レイピストの98%は逮捕されません。

そもそも性犯罪の殆どが通報すらされずに終わってしまっています。なぜかというと、加害者の大多数(およそ9割)が被害者の知人や親族であるためです。同じRAINNのレポートによると、通報しなかった者のうち28%は、加害者が家庭内にいるため、通報により現状が悪化することを恐れた、と答えています。

性犯罪は「明らかに悪そうな人」がする犯罪ではありません。
信頼している親、優しそうなご近所さん、尊敬できる先生、楽しく遊んだ兄弟、久しぶりに会った親戚、恋人、友人。既に心を許している人が加害者になるパターンが大多数なのです。

このような事実を無視し、いつまでも「冤罪が!」と言っている人たちを見ると、性犯罪がどれだけ軽視されているかが理解できます。冤罪などどの犯罪でも起こりうるもので、その可能性も性犯罪と他の犯罪と数字は変わりません。しかし、性犯罪のテーマのみにおいて、冤罪が話題に上がる。本当に冤罪を恐れるのなら、死刑廃止など、より意味を持つ議論はたくさんあるだろうに、それに参加することはしません。

実際に手を出さなくても、このような環境を放置することは加害者の手助けをしているも同然です。

そんな人たちばかりだからこそ、この数字を必要としている方々のもとに届くことを心より望んでいます。

①RAINN レポート
②RAINN レポート


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