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【ビジネスホテル用語】前ホテルマンがまとめたビジネスホテル用語一覧

「ビジネスホテルで働くなら知っておくべき専門用語が知りたい」
「ネットでは種類が多すぎて、何から覚えればいいのか分からない」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容
・ビジネスホテルで働くなら知っておきたい専門用語

この記事を書いている私は、
新卒でビジネスホテルに就職し、約3年間ホテルマンとして働いた経験があります。ホテルに入社した頃は、専門用語が多く、それを覚えることが大変でした。
そこで、「よく使う専門用語を少しでも事前に覚えるべきだった」と思いました。

ビジネスホテル用語は、働く部署によってよく使う用語が異なります。
今回は、前ホテルマンだった私が、
ビジネスホテルで働くなら知っておきたい専門用語を「客室清掃」、「フロント」に分けて解説します。

◆ビジネスホテルで働くなら知っておきたい専門用語

1.客室清掃用語

客室清掃は、お風呂の掃除や重いベッドを動かしたりするため、相当な体力が必要とされます。また、客室清掃は利用客の衛生問題につながるので、細かく確認しながら行うことに心掛けましょう。

①ハウスキーパー(Housekeeper)
⇒ 客室清掃スタッフを指します。

アメニティ(Amenity)
⇒ 客室に用意されている生活用品をアメニティグッズと言います。
具体的には、シャンプーやドライヤー、ハンガー、ティーバッグ、カップ、スリッパー、タオル類などがあります。

インスペクション(Inspection)
⇒「インスペ」とも言い、清掃スタッフが掃除した後、その客室の仕上がり状態をチェックすることを指します。
インスペクション業務は、一般的に他の清掃スタッフか他部署のスタッフが行います。
清掃状況だけではなく、アメニティ位置/数・テレビやネット環境のチェックなど、客室の隅々まで細かく確認します。
利用客の目線で仕上がりをチェックし、クレームを未然に防ぐことで、ホテルにおける重要業務の1つとも言われます。

④ステイ(Stay)/アウト(Out)
⇒ 「ステイ(Stay)」とは、利用客が連泊している部屋のことを指します。
「アウト(Out)」とは、チェックアウトされた部屋のことを指します。
ホテルによっては、「ステイ」を「連泊部屋」とも言います。
「ステイ」の場合、利用客の所持品が室内に置かれています。盗難などを防ぐため、清掃中はドアを閉めるなど、より厳重なルールがホテル毎で決められてます。

D・Dカード
⇒ 「Do not Disturb Card」を略した用語で、「ドンディスカード」とも言います。「Do not Disturb」とは、「邪魔しないで」という意味であり、D・Dカードが掛かれている部屋は、入室不可となります。
D・Dカードは、連泊の利用客が「外出しないまま部屋で休みたい時」や「部屋で会議する時」、「清掃がいらない時」など、掛ける場合が多いです。
その時は、利用客の人数に合わせたアメニティグッズをビニール袋に入れてドアの前にかけます。

リネン
⇒ シーツやタオル等の布類を指します。
布類を回収する際には、シーツ類とタオル類を別として回収します。

インジケーター(Indicator)
⇒ 客室の空き状況や清掃状況などを表示する機器を指します。
ビジネスホテルによっては、フロントに設置されているホテルが多くあります。その時は、フロントスタッフが管理しているため、清掃スタッフは使わない可能性があります。

2.フロント用語

ホテルフロントは、業務量が多く、仕事に慣れるまで時間がかかる部署です。また、利用客がホテルに滞在する間に応じるトラブルなどに対応できるように、レストランや客室など、他部署とのコミュニケーションが非常に重要とされます。

①客室稼働率
⇒ ホテルの客室のうち、販売された客室の比率を指す指標を指します。

インバウンド(Inbound)
⇒ 来日した外国人旅行者のことを指します。

ベイカント(Vacant)
⇒「 客室清掃とインスペクションが完了し、販売ができる状態の部屋」を指します。ベイカント部屋があれば、当日来館した新しい利用客を通すことができます。

アサイン(Asignment)
⇒ 「ルーミング」とも言い、「部屋の割り当て」を指します。
利用客のリクエストがある時や各ホテルのマニュアルによって部屋割りを決めます。
一般的には、当日行いますが、団体客が宿泊する場合は、前日の夜に行う場合もあります。

アウト・オブ・オーダー(Out of order)
⇒ 機器故障など、何らかの理由で販売できなくなった故障部屋を指します。

ノーショー(No-Show)
⇒ 予約した日時にキャンセルの連絡がないまま、現れなかった利用客のことを指します。

シングルユース(Single Use)
⇒ ツインやダブルなどの複数人向けの客室を1人の客が利用することを指します。広い部屋を希望される利用客が使う場合が多いです。

⑧デイユース(Day Use)
⇒ 「日帰り」とも言い、宿泊はせず、昼間の時間帯だけ客室を利用することを指します。
最近は、コロナウイルスの影響でテレワークが増加しており、デイユースプランで利用する利用客が増えています。

ハウスユース(House-Use)
⇒ 自社社員がホテルを利用することを指します。悪天候のため、帰宅できない場合や業務支援のため、ホテルに滞在する場合に使います。

ウォークイン(Walk-In)
⇒ 予約しないで当日直接来館する利用客を指します。

コミッション(Commission)
⇒ 団体客など、各種エージェントに支払う斡旋手数料のことを指します。

コンプリメンタリー(Complimentary)
⇒ コンプとも呼ばれ、客室や食事などの商品を無料で提供することを言います。
販売促進上で提供する場合などが主な目的ですが、実運用面では苦情対応で利用する場合もあります。

エキストラベッド(Extra Bed)
⇒ 臨時に追加で部屋に設置する簡易ベッドを指します。
ホテルによっては、エキストラベッドを扱わないホテルもあります。

U・G(Undesirable Guest)
⇒ 迷惑行為、またはそれに近い行為を行う利用客のことを指します。U・Gは今後、そのホテルは利用できなくなります。

スキッパー(Skipper)
⇒ お金を払わないで逃げる利用客を指します。

インボイス(Invoice)
⇒ 会社などで要求される領収書であり、1日単位の宿泊料金や宿泊期間などの詳細情報が書かれた領収書を指します。
一般的に海外のビジネスマン利用客が要求する場合が多いです。

アーリーチェックイン(Early Check-In)
⇒ 利用客がホテルが決めた時刻よりも早くチェックインすることを指します。別料金が発生したり、清掃状況などのタイミングによってできない場合があるため、利用客は事前に連絡する必要があります。

レイトチェックアウト(Late Check-Out)
⇒ 利用客がホテルが決めた時刻よりも遅くチェックアウトすることを指します。別料金が発生する場合が多いです。

オーバーブッキング(Over Booking)
⇒「オーバーブッキング」とは、「予約はとれているのに部屋がない」トラブルを指します。
ホテルによっては、キャンセルなどを見越して、部屋数よりも多い数の予約を受け付けている場合があります。
しかし、そこで見込み違いが起きると、「オーバーブッキング」が発生してしまいます。
そのため、予備部屋として仮予約を立てたりなど、「オーバーブッキング」を防ぐためにホテル毎でマニュアルが用意されています。


以上、「ビジネスホテルで働くなら知っておきたい専門用語」について紹介しました。どのホテルでも使う「基礎用語」だけをまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

ホテル用語は、ほとんど英語になっているため、一気に覚えるのは難しいと思います。
まずは、客室清掃用語から覚えてみると役に立つと思います。



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