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どっちも私、そんな自分を好きになること

日常の中で、私たちはさまざまな側面を持っている。仕事での自分、家族と過ごす自分、一人でいる時の自分。どれもが本当の私であり、それぞれが大切な一部。でも、時にはその多様な自分に戸惑い、自分自身を見失いそうになることもある。そんな「どっちも私」というさまざまな側面を持つ自分をどう受け入れ、好きになることができたかについて話してみたい。

私には、日本語で話す時の自分と手話で話す時の自分がいる。日本語を使う時の私は、言葉を駆使して表現し、感情を込めて話すことが得意だ。話す相手とのアイコンタクトや表情を大切にし、コミュニケーションを図ることに喜びを感じている。一方、手話を使う時の私は、直感的でビジュアルなコミュニケーションを楽しんでいる。手話は単なるジェスチャーではなく、独自の文法と構造を持つ別の言語。そのため、手話でのコミュニケーションは、私にとって非常に自然で、生まれ育った環境で馴染みのあるものだった。

今、私は仕事、友人、家族とのコミュニケーションにおいて、日本語と手話が半々の生活を送っている。仕事では日本語と手話の両方を使い、友人も障害の有無に関わらず様々だ。家庭に帰れば今は日本語が主流。それぞれの場面で異なる自分を感じることができるが、どちらも私にとって重要な一部。


自分の多様な側面を受け入れることは簡単ではなかった。特に若い頃は、どちらか一方に偏ることが多く、その結果、ストレスを感じることがあった。日本語を使う自分と、手話を使う自分の間で揺れ動くことが多く、その多様性に戸惑うこともあった。さらに、手話と日本語を行き来して成長してきたために、日本語が拙く感じることがあった。特に、文章を書く際や複雑な表現をする時にその不安は強まった。仲の良い友人には「日本語文のやりとりと日本語で話すのはイメージが違うから、育ってきた文化や環境が異なることで日本語文が苦手になるんだね」と言われてハッとした。その言葉に救われ、自分を見つめ直すきっかけとなった。

また、ろう者の母が他界してから、我が家では日本語が主流となった。我が子の話す日本語に学ぶことも多く、言語の多様性を改めて感じる日々。ありのままの言語を大切にしてきたことを、受け入れてくれる家族や友人、仲間がいてくれるからこそ、私は「どっちも私」として自分を好きになることができた。CODA(Children of Deaf Adults)として育つことで、日本語で生活するか手話で生活するか、その選択は個人の自由。手話の生活から離れたからといって、手話言語を否定するわけではない。自分の生き方を自由に選択できる。だから、もし同じように悩み苦しむCODAがいるとしたら、ありのままの自分を好きになってほしいと心から願っている。自分を否定しないでほしい。あなたはあなただから、ありのままのあなたを大切に思ってくれる人がいる。

自分の多様な側面を受け入れ、自分を好きになることで、私は未来をより明るく描く力を手に入れた。自己受容が進むと、自分の可能性に対する自信が増し、新しい挑戦に対しても前向きに取り組むことができるようになった。例えば、日本にはまだない分野に取り組む際の不安や恐れも、自分自身を信じることで乗り越えることができた。また、家庭でも、親としての役割を全うしながら、自分の時間も大切にすることで、心の余裕が生まれた。

自分を好きになることで得られる力は、未来を切り開く鍵になる。自分を信じることで、他の人とのつながりが深まり、より良い社会を作るための行動を起こしやすくなる。

1.自分をもっと成長させる
自分を受け入れることで、新しいスキルや知識を積極的に学び、自分を成長させる意欲が湧いてくる。これにより、個人としての可能性を広げ、より多くのチャンスを掴むことができる。

2.周りの人と協力する
自分を好きになることで、周りの人との関係も良くなる。お互いに理解し合い、助け合うことで、共通の目標に向かって一緒に進む力が強くなる。コミュニティ活動で、その力は特に役立つ。

3.感謝の気持ちが溢れる
自分を大切にすることで、たくさんの感謝に出会う。そして感謝の気持ちが溢れることで他の人にも優しくなれる。様々な活動を通して社会貢献の機会に参加し、歩み寄ることで社会全体の幸福感を高めることができる。全て感謝からつながる。

多様な側面を持つことは、私たちの個性と豊かさを示すものであり、それぞれの側面が互いに補い合うことで、より充実した人生を送ることができる。自分自身を受け入れ、好きになることで、心の安定と幸福感を得ることができる。そして、それが未来を描く力となり、新たな可能性を切り開く鍵となる。これからも、日本語で話す私も、手話で話す私も「どっちも私」という考えを大切にし、ありのままの私で、未来のためにできることをこれからも描いていく。

#未来のためにできること のために書いたけど私には1000文字以内でまとめる力はなかった。

それも私。
これからもありのまま書き続ける。

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