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我が家から消えたモノ#1【化学調味料】

22歳で発覚した不妊症をキッカケに始まったナチュラルな暮らし。

最初にやめたのものの代表格が、化学調味料でした。

母も祖母も叔母も、みんな和風の化学調味料を使ってお味噌汁や煮物を作っていて、小さな頃から食べ慣れていたので、完全に手放せるようになるまでは少し時間がかかりました。

いとこが中学生の時に、家庭科の授業で出汁の味比べをしたそうなのですが、一瞬で「うちこれだわ」って見抜いたそうです。
叔母さんはその話を笑いながら「恥ずかしいわ〜」って言ってたけれど、本物のお出汁と化学調味料は似て非なるものなんだなぁ〜と思ったのでした。

化学調味料の問題点

一番最初にやめたいと思ったのが、お菓子の類でした。けれどこれが、誰もが知っての通り、なかなかやめるのが難しいかったです。
そんなときに私は「化学調味料に含まれるグルタミン酸ナトリウムは依存性が高い」という記述を本で読みました。

グルタミン酸ナトリウムはいわゆる「うま味調味料」に含まれていて、中華料理でも多様されるそうです。あるときアメリカで「チャイナタウン シンドローム」という状態が増えて、それは中華料理が食べたくて食べたくてたまらなくなるそうなんです。だけど食べると、頭痛などの不調が起こるそう。
このチャイナタウンシンドロームの原因が、グルタミン酸ナトリウムだということが分かったそうです。

参考リンク▶︎▶︎ チャイニーズ・レストラン・シンドローム

しみず脳神経外科

お菓子の類には、様々な化学調味料が含まれています。色々なカタカナ語が書いてあって、もはや何がなんだか分かりません…笑

そういうよく分からない物資を、少しずつ生活からなくしていってみたんです。

私の脱化学調味料の道のり

私の場合は、一気にたくさんの変化を起こすことができませんでした。
保守的な性格なのもあって、急に変えると反動が来そうだったから、少しずつ、できるところから、一歩一歩、減らしていってみました。

最初にやめられたのは、コンビニでお菓子を買うことでした。

当時の金額で1個100円くらいするお菓子を毎日食べたら、それだけで3000円。
学生には十分すぎるくらい大きな金額です。

家計簿をつけていて、このお金勿体ないなぁ〜と思って、毎日のおやつをフルーツに変更してみました。

当時は札幌にいたので、夏はメロンが1玉500円くらいで買えて、それを少しずつ1週間かけて食べてみたら、100円のお菓子を買うよりも心が満たされている自分に気付くことができました。

お菓子の次は…

お菓子をフルーツに変えてから、気分はリッチなのにお財布に余裕があるという不思議な現象が起きました。

それに気を良くした私は、さらなるお財布の余裕と規則正しい生活のために、自炊を増やすことにしました。

料理の楽しさを覚えていったことで、化学調味料をやめる挑戦をしていってみたくなっていきました。

化学調味料を使うのはやっぱり手頃なので、最初はめんどくさいと思うこともたくさんあったし、化学調味料に助けられる日もありました。

けれど、そんな生活を続けているうちに、ある日ふと、体が化学調味料を受け付けなくなっていったんです。

これは、この数年後、夫との結婚生活の中で夫も体験することになったのですが、体がナチュラルにシフトしていくと、化学的な合成的な味に違和感を覚えるようなんです。

暮らしが化学製品に染まっているときは、これを体験することができませんが、どんどんナチュラルになっていって、体の五感が研ぎ澄まされていくと、こういうことって起きるそうなんです。

今はまさに、私はどんどんとナチュラル化していく中で、様々なモノに違和感を感じるようになりました。私たちの暮らしは、どんなに化学漬けなんだろう…と。そのことと最近のアレルギーなどの増加はどう関係しているのだろう…と。

化学調味料をやめてみて10年

10年経って思う一番の成果は、自分の直感とか感性を信じられるようになったということです。

子育てをしていると、正解がありません。

それが子育ての面白さでもあり、やりがいでもあり、同時に難しさでもあります。

けれども、一般的な正解はなくとも、お母さんとお子さん、その家族たちにとっての「ベストな解」というものが必ずあるはずなのです。

その解に気づくには、自分自身の内側にある感覚、感性、子どもを感じる心や感覚、そういった不確かなものを信じ抜く力なんだと、確信しています。

その力は、ナチュラルな暮らしの中で、確実に育まれていっていると感じています。

化学調味料は悪ではありません。
とても便利でありがたいものです。

けれど、便利なものには必ず裏があります。
光があれば必ず影があり、陰陽が調和して成り立っています。

だからこそ、自分には必要なのか、必要ではないのか、見極める心が大切なんだと、私は思うのです。


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