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生活上の工夫

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記事一覧

水を飲む

気をつけていないと水を飲む量が少なくなるクセがある。何か作業をしていて気を取られて飲むのを忘れる時と、水を飲むために今やってることを中断したり後でおしっこに行きたくなったりすることがめんどくさくて意図的に飲まない時がある。もちろん健康に悪い。むかし屋久島で6時間のトレッキングツアーに参加した時も、おしっこしたくなるのが嫌でガイドが休憩中すすめてきた飲み物を断ろうとしてたしなめられた。その頃は私も二

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それぞれの生 『ストーナー』

それぞれの生 『ストーナー』

 ジョン・ウィリアムズの『ストーナー』という小説を読んでいる。ストーナーという男の人生を淡々と描写している本だが、読んでいるとアイツの人生は華やかで楽しそうだな、それに比べて自分は、などと他人と比べたり羨ましがったりすることがバカバカしくなり、ちゃんと自身の生活を見つめながら生きるのがいいんだという気分にさせてくれる稀有な小説だ。話に派手な起伏や情熱的な会話シーンや意外な展開などはなく、若きストー

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キャンプの効用

キャンプの効用

幸せは相対的なものであり、苦難との落差があってはじめて幸せと認識できる。したがって、幸せを維持するために敢えて苦難を甘受することも時には必要となる。かっこつけて小難しく言ったけど、要するに安楽な生活ばかりしているとそれに慣れてありがたみを感じなくなってしまうのでたまには疲れることや面倒くさいこともしたほうがいいよということだ。私はキャンプの効用もそこにあると思う。荷づくりのめんどくささ、テント設営

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行って来て行って来てまた行く

 疲れていると強迫症的な確認行動が増える。出かけたのにガスの元栓やエアコンの消し忘れがないか不安になって途中で帰宅してしまったり、ドアの施錠をしたか何度もドアノブを確認しないと気が済まないといった行為が例としてよく挙げられるが、私は少し前に別棟にある作業室の消灯と片付けをちゃんとやったか確信が持てなくなり結局三往復ぶん階段の昇り降りをしたので健康になってしまった。えてしてこういう時はちゃんとやって

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3月とライ麦畑

サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』は少年が多感さと自意識に苛まれながら外界に対峙する葛藤を描いた青春小説である。主人公の少年が自分の遍歴や過去の人間模様をあれこれと語ったすえに「思い出話なんてするもんじゃないよ。どんなに気に食わない相手だったとしても、そいつが今ここに居ないことがさびしくなっちゃうんだから」というふうなことを言って話を締めくくるのだが、そこが味わい深くて折にふれて思い出す。3月

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脇道に憩う

 本を読んでいると本筋ではない箇所に妙にひっかかり、そこを起点に考えが広がることがあっておもしろい。

『スモールビジネスの教科書』著者・武田所長 実業之日本社
 普段の自分ならまず手に取ることはないだろうゴリゴリのビジネス書なのだが、以前twitterで引用されていた文がずっと気になり1年近く迷った末に買った。気になった文というのが、79ページ目にある
「私は社会人を対象とした習い事ビジネスに携

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wondering

最近は不思議で不気味なテイストの動画を公開しているYouTubeアカウントを好んで観る。雨穴やバーバパパ(紛らわしいがここではフランス絵本のキャラクターではなく日本の動画投稿者)のミュージックビデオ、日常生活の死角で生じたバグのようなものやどこか別の世界で起こった出来事をテーマにした動画が特に気に入っている。こういった作品のコメント欄を眺めていると、「精神的につらくて何も観たり聴いたりする気が起き

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楽になる

生活していくうえでこういうふうに心掛けたら楽になる、という事柄を思いつき次第書き留めることにした。

・話題のおいしそうなお菓子や飲み物を買わなくても問題ないし、ネットショップで「この服かわいい!絶対買わなきゃいけない気がする!自分にとって絶対必要な気がする!在庫が残り2点しかないし!」と強く思ってもたいてい気のせいだし、期間限定のものも買わなくていいし、お気に入りの食べ物や化粧品があるからと

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きんに君エクササイズ

だいぶ前に、なかやまきんに君のYouTubeを見ながら筋トレしているという投稿をした気がする。

今年の4月からなかやまきんに君のオンラインフィットネスに登録して40分程度の筋トレを週に2回している。家でYouTubeを見ながら筋トレをするか〜となった時に参考にできるような運動系YouTuberはたくさん存在するし、人気があるっぽい人をフォローしてみたこともあるが筋トレの習慣化には至らなかった。イ

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精神の設置

人間に生まれたことが最大の不幸なので、出生以降に起きるトラブルはそれに比べれば大したことないしラッキーなことが起きればありがてえ!と思って生きればいい気がした。

最近は気分の切り替えの練習、ひとつの活動に固執しない訓練をしている。もともと、今やってるのとは違う行動・環境への移行が苦手だという自覚がある。例えば眠っている状態から起きている状態へ、家の中から屋外へ、仕事から休憩へ、休憩から仕事再開へ

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