水を飲む

気をつけていないと水を飲む量が少なくなるクセがある。何か作業をしていて気を取られて飲むのを忘れる時と、水を飲むために今やってることを中断したり後でおしっこに行きたくなったりすることがめんどくさくて意図的に飲まない時がある。もちろん健康に悪い。むかし屋久島で6時間のトレッキングツアーに参加した時も、おしっこしたくなるのが嫌でガイドが休憩中すすめてきた飲み物を断ろうとしてたしなめられた。その頃は私も二十代で今に輪をかけて無思慮だったし、若さゆえに体も無理がきいたので身近な人から度々水を飲むよう注意されつつも引き続き水分補給のこととかをあまり大事に考えずしばらく生きていたのだが、四十歳になり体に無頓着な暮らしをするとすぐ不具合が生じるようになってきた。水分摂取問題もそのひとつで、今年になってから違う科の病院でそれぞれ「水あまり飲んでないでしょう。飲まないといろいろ危ないですよ」と注意され、謎の発熱で内科にかかった時には水をあまり飲まないせいで排尿が減り雑菌がうまく洗い流されず腎臓あたりで炎症が起きているのではと指摘されたので、さすがに気をつけて水をじゅうぶん飲むようになった。あー、今作業中断して水飲むのめんどくさいなと思いそうになったら熱を出した時のつらさと切なさを思い出すようにしている。

毎週土曜夜は情報7daysニュースキャスターというテレビ番組をなんとなく流しているのだが、おとといのオープニングトークで司会の三谷幸喜がふだん水をあまり飲まないことを注意されたというエピソードを披露していたらしく、私はあまりテレビのほうに注意を払わずスマホを触っていたのだが夫が「やっぱり水を飲まない人ってトンチンカンな感じになるんだな」と言ってこちらをジッと見てきていやだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?