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夕ぐれのやさしさ

それとなく書いている歳時ギャラリー。そのアイデアは泡沫のように現れつつ消えつつ、まさにエフェメラルであるがいろいろ書き留めているとまたギャラリーを開設したくなった。というわけで三回目をどうぞ。


【歳時ギャラリー 夕ぐれの彩】
夕暮れの道にオシロイバナが見える。
夏の終わりから花を咲かせているが、残暑の中では少し遠慮がちだった気もする。夕ぐれの風の中で彩が揺れる。
ふとある詩の一節を思い出す。
「夕ぐれの時はよい時。かぎりなくやさしいひと時。」
やさしいとは何を意味しているのだろう。
一日の終わり、夕陽を緩やかに分散させ橙や藍を流したような空を見るとふと心が解ける。そんな時間に見る花の色が癒すもの。そこで人はやさしさを実感するのだろう。


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