見出し画像

おばちゃん、在宅勤務となる~在宅勤務その1

「あんからさん、明日から在宅勤務となります」

2020年2月のとある日の就業中、上司に突然言われた。ここ数日、上層部のグループ通話が頻繁だったので何かあるとは思っていたし、「在宅勤務できますかねぇ?」なんて聞かれたこともあったから、うすうすは気づいていたことだが。

「明日からですか!?」と口をついてしまった。そろそろ月末処理もある。突然、家で仕事っていったって、パソコン設置するのだって、プリンタつなぐのだって、おばちゃん自分ひとりでやるんだぞ?

「せめて、月末の振込処理まででも、、、明日だけでも出社で。。。」とくいさがったが、「ダメです。まず今日中にパソコンと身の回り品をご自宅に送る手配をしてください。明日しか集荷できないなら仕方ないですが。」との回答。

「かしこまりました。集荷手配確認します」と。もう、やけっぱち的に配送会社の営業所に電話をかけて、パソコン宅急便の箱を届けてもらって、今日の最終で集荷してもらう段取りとりつつ、私物を箱詰めし、机まわりを片付ける。パソコン宅急便の箱が届いたのでドライバーさんに、何分で箱詰めできるかきくと、30分あれば、とのことだった。ならば集荷時間30分前までは仕事ができる。

会社は「通勤電車が一番危険」の判断をしたのだ。それはホントありがたい。

なにがなんだかわからぬ間に、時間がどんどん過ぎていき、必要な貼り紙もはがして自分箱に詰める。必要なものは持って行っていい、といわれたので私物以外の私用化している文具も資料も全部詰め込む。心配性のおばちゃんは、マニュアルのファイルをいれたかどうかは二度確認した。

上層部とも話ができたので、在宅勤務の息抜き方法なんか教えてもらって、御礼をいってるうちに集荷の時間近く。パソコン宅急便の箱を組み立て、デスクトップパソコンのモニターと本体を別箱にいれ、私物箱の計3箱。これが明日自宅に届くというから日本の物流はすごい。

「すっかりきれいになりましたね」上司がおばちゃんの机を見て言う。おばちゃんの机には元気をもらうための推しの写真を置いていたが、これはかばんに入れて持ち帰る。

おばちゃんの仕事はネットにつながれていればある程度のことができる。連絡もチャットを使っているし、ビデオ通話もできる。だから在宅勤務ができるのだが、娘の勤務先のように専用ハードが必要だとこうはいかない。

明日からの日報のやり方を決め「おつかれさまでした。明日からよろしくお願いいたします」と上司に言って退勤。明日からここに来ないのか、、、とちょっと感慨深くなりつつ、会社近くの夜景の写真を撮って帰宅の途につくおばちゃんであった。

在宅勤務宣告当日のバタバタを思い出して書きました。お邪魔いたしました。

よろしければサポートをお願いいたします!いただいたサポートは、ノートパソコンの購入費用にあてたいと思います。テレビも壊れかけてるしな~(笑)