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おばちゃん、Webカメラが送られてくる~在宅勤務その8

おばちゃんが貸与されているデスクトップパソコンにはカメラがない。

社内ミーティングでは、zoomでも音声だけで対応していたし、そもそもWebカメラの需要が高くなりすぎて、家電量販店でもネットでも売り切れ状態。あるのは、よくわからないメーカーの輸入製品だ。

手に入らないのをいいことに、のうのうと音声で対応していたおばちゃんも、ついに顔出し命令が出た。そして、画素数の低いエレコム製のカメラが送られてきた。どこにあったんだ?

おばちゃんが担当している事業を売る予定なのは知っていた。コロナ前からずーっとやりとりをし、資料をさんざん作って打合せもした相手先があったのだが、コロナとともに頓挫した。手付金は払っていて、連絡が一切とれなくなったからホントに逃げたんだろう。

この後は細々とでも継続していく予定に変更されたが、買いたい人が現れた。そこで、主担当から説明を、となった時に顔出しせよ、というわけ。

ノーメイクで過ごしてきた数か月。打合せの時だけメイクした。背景もどこかからフリー素材をいただいてきた。画素数が低いためボケボケでメイクする必要性があるのか疑問を持ったが、それよりも暗すぎて幽霊のようだったので、自腹で小さいライトを買った。

なんどか、WEB打合せの後、売却が決まり、久々にスーツを着用して調印式に列席した。これも、WEBでできてしまうことなのだが、最後くらいは顔を合わせて、という仲介の方の配慮。

なんか素敵なシェアオフィスに招かれて、密を感じて本音は「来なきゃよかった」だったが、無事終えて、社長がもらった大きな花束はおばちゃんが持ち帰ることとなった。

「久々にお会いしますね」と皆で言うが、お茶にもならず、とっとと帰って仕事したい人たち。

みなさんはここで終わりだろうが、おばちゃんは2ヵ月は実務引継ぎで、先方の会社に毎週訪問の約束となった。

正式には、完全に運営が変わるのは年内の予定。引継ぎと環境が整ってからとなる。この仕事が手から離れる、、、さみしさもある。そして、その空いた時間を何のタスクが振られるか、また覚えていかなくてはならないのだなあという不安もあるおばちゃんだった。

☆☆☆☆☆

会社ってコロナでいろいろ変わることを余儀なくされているなあと思っています。空きオフィスもどんどん増える。

会社の事業は決まっているようですが、おばちゃん的に担当事業がなくなるわけで、「この先、どんな事業がなりたつのか?儲かるのか?」が、頭の中をぐるぐるしていました。

お読みいただきありがとうございました。お邪魔しました。

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