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奈良県・北葛城郡【街の中の私、私の中の街】

地元に楽しい思い出があんまりなくて「あの通学路でぼこぼこに言われた」「あの公園で泣いた」とか、なんとも嫌な感じのうらみつらみが、しとしとと出てくる。
そんな地元を離れてたくさんの人に出会った今、今なら”地元に住んでる頃の自分”にどんな言葉をかけられるかなと思いながら、思い出してみた。

スーパーヤオヒコは、長く続いてる。今もめっちゃ安いよ。

近所の公園のおもしろ迷路みたいな遊具は撤去されます。不審者対策で。でも公園には今も人がたくさん来てる。こないだの正月、小さな子がバドミントンをしてた。

小学校の頃、運動会の鼓笛隊で指揮をしたでしょう。その10年後、教育実習で母校に行って、鼓笛隊の練習を見ますよ。当時副担任、教頭先生になった先生と一緒に。それでちょっと泣きます。

学校は、10代の関りは、ずいぶん狭いものだから、そこでの人間関係にそんなに悲しまなくてだいじょうぶ。

近所の古本屋はずっとある。本を販売する区画は年々小さくなってるけど、今も掘り出し物が見つかる。

飲み屋がずっとない。ご近所さんはあんまり飲まないのかな。

おいしかった精肉屋さんに行かなくなった。照り焼きの手羽先がおいしかったお店。今度是非行ってみてほしい。

自分がいたい場所を決める力も選択肢もなかった時分に過ごした場所が、”地元”になる。今、わたしが過ごしたい街を探すことが出来る。となってから、少し地元を見なおしてみる。


新開地ニューあそび場の創造
安住の地「ライトシティ」


日時:2024年2月9日(金) ~ 25日(日)
場所:新開地アートひろば

あたらしい街にやってきて思うこと。
見慣れない街灯、住宅の明かり。
どれもまだ自分の街じゃない。
いつしか私は住人を名乗り、自分が「街」の一部に変わる。
気が付けばその街が「自分自身」を作っている。

本企画のテーマは「街に馴染む」
安住の地劇団員が考えた関連企画や、訪れた人の手で変わっていく展示空間、そして新作の演劇作品を発表します。
リニューアルした新開地アートひろばで、
安住の地と一緒に、新しい街「ライトシティー」を考えてみませんか?

演劇公演『あかり。』

脚本:武田暢輝
演出:森脇康貴、武田暢輝
〈あらすじ〉
そこに街があった。私たちは街の中で、街の一部として生きていた。
その街に生まれた新生児・灯(あかり)の身体は光をまとっていた。
灯は身体が発光する以外は、どこにも異常はなかった。ただ、光り続けていた。
いつしか街のシンボルになった灯は、この街の一市民になることを夢見る。

詳細はこちら▶ ライトシティー特設ページ


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