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私道かぴ【Who is 安住の地 ?】

【安住の地】 …2017年結成の劇団・アーティストグループ。京都を中心に活動中。
この企画では、現在、安住の地に所属している12人のメンバーを順番にご紹介していきます!

脚本以外の文筆業も盛ん?

実は大のぬいぐるみ好き?

豊かなアイデアと繊細な感性で作品を生み出す脚本・演出家、【私道かぴ】のプロフィールをご紹介します!

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私道かぴ(Shido Kapi)

安住の地 無言劇『 であったこと』『来世のご縁ということで』等の脚本・演出を手掛ける。人のすれ違いや社会問題を笑いでやわらかく風刺する会話劇が得意。

安住の地の公演で主に脚本・演出を務めている私道。

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観る人の心に寄り添う作風が特徴で、もう一人の演出家・岡本昌也とは対照的な作品を数多く創作。
これまでにも「結婚」や「仕事」といった身近な題材を取り上げ、人間模様をこまやかに描き出す会話劇を上演してきました。

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(安住の地第二回本公演『来世のご縁ということで』より)

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(『してない方のこちらから Re:クリエーション』香川・神戸公演より)

また一方で、第五回目の本公演では初の無言劇に挑戦。
以前の作品群とは異なる抽象的な世界観を、俳優の身体性を最大限に活かして表現しました。

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(安住の地第五回本公演 無言劇『 であったこと』より)

◆「企画力」「構成力」の強み

豊かな発想を即座に企画へとつなげる私道の才能は、これまで安住の地のあらゆる公演、作品において発揮されてきました。

2020年4月には、予定していた舞台公演が中止・延期となった状況を受けて「劇団メンバーが交代で日記を書く」というアイデアを提案し、同月中に『リレー式 安住の日々』という日記企画をスタート。
また、「筆談のみで進むドラマ作品」という企画もほぼ同時期に進行し、同年6月には〈安住の地film vol.1〉『筆談喫茶』の配信を開始するなど、アイデアの独創性のみならず、企画実現までのスピードにも定評があります。

更に、劇作においては全体のバランスを鑑みて調整する「構成力」の高さを存分に発揮!

常に「第三者からどう見えるか?」という冷静な視点を持ち、出演者の多さや扱うテーマの多様さにも戸惑うことなく、作品をまとめあげています。

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(安住の地第三回本公演『ポスト・トゥルースクレッシェンド・ポリコレパッショナートフィナーレ!』より)

◆文筆活動も盛ん!

最近では、コラム執筆や書籍編集など、脚本以外の文筆業にも力を入れている私道。

自身のnoteでは、毎週水曜にコラムを連載
人間の身体について素朴な考えを綴る「からだの感覚を取り戻す」というシリーズに引き続き、2020年7月現在は食をテーマに据えた「食欲をさがして」というコラムを執筆しており、第一回目のシリーズをまとめたコラム集の制作・販売にも取り組みました。

近年では、webメディア「かがみよかがみ」に私道のエッセイが掲載されることも。

また、安住の地では、演出家視点で公演の舞台裏について語る「稽古場レポート」「制作日記」を自ら企画・執筆。

次々と誰かの心を惹きつける素材を拾い上げ、丁寧にコンテンツ化していく姿勢から、彼女の「文章」に対する情熱や信念が伝わってきます。

◆ぬいぐるみが好き

一見、冷静で感情の温度の低さが印象に残る私道。
実際は可愛らしいものが好きという一面があり、Twitterの投稿にはかなりの確率でぬいぐるみが登場するほど。

また、常にアンテナを広く張っており、美術展や映画、本、メディアアートなど幅広いジャンルの作品を鑑賞。
興味を惹かれればすぐに足を向けるフットワークの軽さと、一度縁があった人や場所とのつながりを大切にする姿勢が、彼女の活動を支えているのかもしれません。

かぴちゃんは頭が切れるし、信じている演劇の形式がはっきりしているのか、すぐに考えていることや面白いと思ったことを言葉にしてくれる。
(中略)
僕は私道かぴの視野の広さと才能を信じている。

(「第三回本公演 創作日記」安住の地 岡本昌也より)

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私道:最近は、小説をもりもり書いています。
戯曲ともコラムとも違う脳が刺激されて楽しいです。
4月の自粛期間から合わせてやっと短編を2本書き上げました。どちらも身体についての作品で、いつか戯曲化して安住の地の役者と一人芝居で上演できたらな〜と思っています。


生真面目な優しさと不器用な真摯さで、「人間」への愛を根底に感じさせる作品を作り続ける私道。

彼女の紡ぐ言葉と、言葉にならない表現の数々に、今後もぜひご注目ください!

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★私道かぴのプロフィールはこちら


カバー写真・写真1枚目:photo K YOSHIDA
写真2枚目・10枚目:photo 北川啓太
写真4枚目・5枚目・6枚目・7枚目・8枚目・9枚目:photo 中谷利明












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