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若い男性が苦手:写真の部屋

差別的なジェンダー論に踏み込むぞ。

自分が写真を撮っていて一番好きなのは中年以上の男女だ。古くからの読者は俺が若い女性にまったく興味がないという(どうでもいい)ことはご存じだと思うけど、それは俺が思っている「写真」の本質にも関係している。

写真は誰でも好きなように撮っていいし、それが仕事であろうがプライベートであろうが、撮る人と撮られる人の「個人的なモノ」だから、写真とはこういうのが正しいとか、これは写真の本質から外れているみたいに、うすらバカっぽい教条主義的なことを言う気はさらさらない。

撮りたくなる、撮るのが楽しい順番は、中年以上の男性、中年以上の女性、若い女性、ずっっっっと下に位置するのが若い男性、である。

理由は明確で、若い男性からは何も出ていないからだ。コンビニで売っている安い食パンみたいに感じることが多い。バターもスキッピーも塗られていない状態の。カッスカスの。

だから、時々、若いのにいい味を出している男性と出会うと「おっ」と思う。先日の撮影でもモデルの年齢がばらけていたからそう感じていた。

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写真は、作家の白武ときおさん。なんとも説明のしようがない風味をカモシ出していた。無垢な食パンっぽくはあるが、何らかの味がしそう。

若い女性は違う。精神年齢の違いなのか、性差なのかはわからないけど、小学生であろうと女性のオーラが出ている子がいる。これが謎。女子はカメラの前に立つと、自分がどう写っているかを考えるのだろう。興味がなさそうであっても、グイグイ自己主張をしてこようと、こちらはカメラで戦える。

そうかと思えば、小学生の男子は枝に刺さった死んだ虫を見せてきたりする。完膚なきまでにバカである。俺も小学生男子だった経験があるからよくわかる。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。