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混沌のコントロール:Anizine

誰かの言葉に「ずっと思っていたことを言語化してくれてありがとう」と言う人をよく見かけますが、その人って自分で言語化する習慣のないタイプってことですよね、と京急上大岡の駅員さんが言ってました。

責任転嫁はさておき、みなさんは世界をどう眺めているでしょうか。私は世界とはただそこにあるものではなく「その人に見えている主観的な概念」だと思っています。同じカタチではなく各人それぞれに違うものが存在していますから、私の見ている世界とは違うじゃないか、と齟齬が起きるのは当然なのです。

しかしながら人間の知性なんてたかがしれているので論理的には世界の人口の分だけあるはずなのに実はあまり多くの種類を持っておらず、ある程度のパターンで分けることができます。昔、mixi に「私は誰からも理解されない孤独を愛するタイプ」というようなコミュニティがありました。そこには数千人のメンバーがいましたが、なんとなく笑ってしまいました。温泉旅館の玄関に「一匹狼さん御一行」と書かれているような気がしたからです。私は他の人と違って独特だ、と思いたがる人もパターンのひとつですが『#孤独な人とつながりたい』も、ついつい発動してしまうんですね。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。