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過去と未来:Anizine

価値を生むには、真面目にやらないといけないのだと思っています。チャラチャラと遊んでいるように見える人でも裏では信じられないような努力をしている人は多く、オモテに努力を見せるのは野暮だから見せていないだけです。それを誤解して「遊んでいてもいいのだ」と表面だけを受け取ってしまうと大変なことになります。

真面目にやるというのは抽象的ですが、例を言うなら「自分にはできそうにないことを目標におく」はわかりやすいかもしれません。がんばれば何とか手が届くかもしれない崖を登るイメージです。誰もが自分がやり続けてきたこと、積み重ねてきた過去は誇りたいものなのでしょうが、今の自分にはまだできていないものを見つめている人は尊敬できます。過去の実績ばかりを言う人はそこで進歩が止まっているので、新しい話が聞けません。いつも同じ昔の話をするばかりです。

私が尊敬する人々はあまり昔の話をしませんが、それは「来週、ついにあれをやるんだ」と、つねに新しいことをしているからだと感じます。そのほうが聞いていて楽しいのは当たり前です。

ソーシャルメディアではその振る舞いが顕著にあらわれるので、過去の話が大好きな人とはどうしても疎遠になっていきます。また、自分がこれほどすごかったのだ、という話に周囲(特に格下)が感心しないと怒り出すので面倒なのです。

ここからは定期購読メンバーにだけお伝えしますが、

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。