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カジュアルなロケハン:写真の部屋 (無料記事)

今年は2月を最後に、海外でのロケがなくなりました。

去年の写真や数年前の写真がFacebookに出てくるたびにどこかへ行きたいという気持ちが抑えきれなくなります。今までは遊びで行く旅行も含めて、最低でも2ヶ月に一度は外国に行っていたので禁断症状が起きています。

数年前に撮った古い写真が必要になったのでHDDの中を探していたところ、こんな写真が出てきました。仕事で使われたカットや個人的に載せた写真は一枚だけ残っているのですが、HDDの中にはその前後の使わなかったカットがあります。フィルム時代で言えばコンタクトシートです。

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まず、こんな写真があります。路地の壁に無造作に貼られたポスターが気に入ったので、ここでしばらく歩く人を眺めていました。仕事ならロケハンに当たる作業ですが、もっとカジュアルなものです。そこにいい雰囲気の男性が通りかかったので声をかけて撮らせてもらいました。

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こういう環境で人物を撮るときに大事なのは、まず「スピード」です。モデルになる相手に立ってもらってから、レンズをあれこれ換えてみたり、シャッターや絞りを変えたりするのは待つストレスと不安を与えてしまいます。

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これも展覧会場でアングルを決めておいて、作家の女性に立ってもらいました。あとはシャッターを押すだけ、という状態にしておくのがベストです。

人物が立ってから露出や背景の写り方などを修正したりしないように事前に準備をしておきましょう、というお話でした。

こういうことをいつも書いている「写真の部屋」
https://note.com/aniwatanabe/m/mafe39aeac0ea

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。