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絵になる、の危険さ:写真の部屋

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冬の木々は夏とは違うシルエットが綺麗なので、つい撮ってしまう。特に曇り空だといい。遠くに日比谷のビルが小雨で霞んでいたので一枚。ほぼモノクロームに見えるので水墨画のようだ。

カメラのモニタを見ながら、水墨画、という言葉が頭に浮かぶと「これじゃないな」と感じる。

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こちらの方がいいと思って、ビルが入らない角度からもう一枚撮ってみる。左の柳だけでシンプルに撮る方法もあるが、右側に違う木を入れることでわざと落ち着きの悪い構図にしている。「絵になる」という表現は曲者なので気をつけた方がいい。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。