顔はめパネル：写真の部屋

今日は自分としては珍しく、長い時間をかけて撮影していました。いつもはほんの数カット撮って終わりにするのですが、今日のモデルは事前に「撮影が苦手」と聞いていたので、話をしながら、シャッターを切っているのが気にならなくなるまで多くの枚数を撮りました。このようにすべてがオーダーメイドですから、どれだけ経験があろうと毎回新しい方法で撮影しなければなりません。

よくないのは「自分が成功した過去の方法」にこだわることです。いつもやっている方法で、人物だけをすげ替えるようなことをしていると進歩がありませんし、撮られているモデルにも失礼です。

蓄積された経験というのは、新しいことを試すときに役に立つ物理的なデータが揃っているという意味であり、同じことを当てはめることではないのです。仕事の種類によっては似たようなシチュエーションや方法の繰り返しで問題ない場合もあるでしょうが、用意された顔はめパネルに顔だけ出してもらうようなことは避けなくてはなりません。さてそこでどうするか。