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私を愛して欲しい:Anizine

能力は簡単に向上しないけど、「持っている能力の使い方」なら簡単にアップデートできる。

最近ある知人がネットで書いていたことを読んで、しばらく考え込んでしまった。どうやら仕事がうまく行っていないらしい。決して意地悪な感情からではないんだけど、「それはそうだろうな」と思っている自分がいた。

その人と仕事をしたことがある俺は、専門職として「中の上」レベルの能力を持っていると感じた。だから仕事がないという状況が、能力の無さから来るものじゃないというのはわかっていた。

こういう人にはいくつかの典型的と言える原因がある。

一緒に仕事をしたい人、仕事を頼みたい人、という基準で人を観察していると、絶対にやってはいけないことや言ってはならないことがある。それをひとつでも表に出してしまうと、「仕事をしたい人リスト」から外れることになる。

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俺が昔、仕事を頼んだ人がいた。引き受けたときは大げさに、全力を尽くします、などと言っていた。今思えば、その演技過多な部分にこそ注意すべきだった。そういうタイプにありがちだが、仕事をしていくうちにあからさまに手を抜くのが見えてきた。最初に仕事を依頼されたときの謙虚さが、あっという間になくなるパターンだ。

俺はサラリーマンをやっていた経験があるから、毎月もらう給料や年収がいまだに自分の基準になっていると感じる。ひとつの仕事を引き受けたとき、「これは大手企業40代社員の年収、2年分だな」などと思う。それを考えたら手を抜くことなんてできるはずがない。

まあこれはレベルの低い話だけど、最初に書いた人はもっと根が深い。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。