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永遠のワナビー:写真の部屋

TwitterやFacebook、instagramなどのソーシャルメディアは、ある程度自分がフォローした人を目にしているのでそうは思わないんですが、noteやThreadsはランダムにおすすめが出てくるので閉口します。知らなくていいことを目や耳の中に詰め込まれる感じ。同様の理由でトレンドやニュースサイトなども見ません。

そこで感じるのは、自分が信じる宗教とは違う人たちの存在です。写真の部屋なので写真の話をしますが、「写真とは何ぞや、どれ、私が教えてやろう」というおじさんたちがカメラを買ったばかりの人にマウントしている場面をよく見ます。その人も「1998年 尾瀬水芭蕉写真コンテスト・佳作受賞」くらいなんですけど、私だけが写真の神髄を知っているという面持ちで教えたがります。それはいいんです。目に入りさえしなければ。

今年の1月に『カメラは、撮る人を写しているんだ。』という、私の信じる宗教観を本にしました。ネットで議論されていることは居酒屋での常連さん同士の話のようなものだと思っているので、書籍のカタチにする必要がありました。本のレビューにも「私の知っている理論と違う」みたいな批評コメントがいくつかありました。それでいいんです。自分が言いたいことは全部本の中に書きましたから、それをどう読まれようが自由です。

「私はカメラを始めて半年経ちましたが、職業にしようと思います」みたいな宣言をよく見かけます。誰でもそこからスタートするのでいいのですが、書いている内容を見ると『ワナビー』な人も多くいます。自分は歌がうまいから歌手になりたいという人の99.9999%は挫折しますが、理由は簡単で「歌がうまいと言われた」と「歌手になる」のふたつを繋げる方法を知らないからです。

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写真の部屋

¥500 / 月

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。