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まず買うべき撮影機材:写真の部屋

明日から北海道ロケ。事前のロケハンができないので撮影前日に軽く下見をします。なぜかわからないのですが外国に行くよりも日本の地方のほうが緊張します。そもそも別の国だと想像がつかないことが多く、フレキシブルに対応するしかないからかもしれません。理解が深い場所ほど微差が気になりやすいということでしょうか。

ロケハンで場所のイメージを掴んだら、使うレンズやカメラが決まります。これくらいのアングルなら何ミリのレンズが必要だなとわかるのですが、ロケハンなしの場合は余裕を見て機材を準備しておかなくてはなりません。荷物はできるだけ少なくしたいタイプなのでこれがなかなか大変。なぜ荷物を少なくしたいかというと、「するべきことがわかっている」という姿勢を見せたいからです。保険の意味で300mmと10mmも持って行こうか、と言い始めたら切りがありません。最低限これが必要、という量だけにしたいのです。

もちろんそれで足りなかったら困るのですが、そのためのロケハンです。ParisやNYなどの街の中なら最悪のときは足りないものを買いに行けばいいのですが、草原や山奥だとそうもいきません。なので都会の真ん中での撮影は少しだけ気楽です。スタジオでの撮影も、カメラ2台とレンズ3本、ラップトップパソコンだけで行くことがあります。スタジオマンが5人くらい出てきて「荷物を持ちましょうか」といわれるのですが、こちらはトートバッグひとつだけなので拍子抜けされたりします。

写真を始めたばかりの人から、買うべきものを聞かれることがあります。そのときに言うのが以下のことです。

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写真の部屋

¥500 / 月

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。