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訓練をする訓練:写真の部屋

多くの写真を勉強している人がここを読んでくれていると思いますが、質問です。毎日どんな時でも写真を撮っていますか。

休日に友人のモデルを公園に連れて行って作品を撮りました、なんて報告を聞くことがあるんですけど、「一週間のうちに半日だけですか」と思います。どんな時でもという表現は、文字通り「どんな時でも」です。

過去に訓練の経験があって、方法を知っている人は、「どんな時でも」の意味がわかっていますから、それを他のことに置き換えても同じ訓練ができます。

たとえば独学で司法試験に合格した、甲子園で優勝した、などという特殊な経験がある人の「どんな時でも」は、普通の人が想像するのとは大きく違うはずです。週に1日、半日だけ訓練していたら、たぶん厳しい司法試験には受からないし甲子園にもいけないでしょう。

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俺はスタジオなどで使う仕事用のカメラと、いつも持ち歩くためのカメラを複数台持っていますが、いついかなる時でもカメラを持っていない時間はありません。何か撮りたいモノを見つけても、カメラがなければ撮れないからです。

モデルがいてヘアメイクとスタイリストがいて、スタジオかロケの準備ができていないと写真が撮れない、何かのイベントがそこにないと撮れないと勘違いしている人がいます。仕事の場合はそれが当然なんですが、まだその領域に届かない人の訓練は違います。どんな時でも、何も起きていない場所でも撮るんです。極端な話、目の前のコンビニに行く時でも、トイレの中でも、人間ドックでも、俺はカメラを持っています。人間ドックでは看護師に怒られましたけどね。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。