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「決定」ガウディを見てくれ。:Anizine

バルセロナに行きたいと思っている人に名乗りをあげてもらいましたが、かなり悩みました。こちらにはあまり情報がない。その人にどれほどの思い入れがあるかもわからないし、それを選別する資格も俺にはないからです。誰かを選ぶと、それ以外の誰かが落選することに心が耐えられなくなる。キツいのはここなんです。

今朝、「間違えたふりをして間違えるのが好きだ。今日も間違えていこう」と何気なくTwitterに書きました。誰に共感してもらわなくてもいい、こういうことを言うのが好きだからです。すると、最初に「いいね」をつけてくれたのは田中康夫さんでした。一度しか面識はないですし、俺のツイートにいつも反応してくれるわけでもありません。

田中さんにしてみれば、たまたまそれが目についた、くらいのことでしょう。でもそれが後押しとなったので、「バルセロナにガウディを見に行く人に旅費を支援」というこの企画も、間違えていこうと決めました。

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結果は、藤田さん家族に決めました。理由はお子さんです。まだ外国に行くというのがどういうことか、あまりわからないうちに連れて行って欲しい。差別や排他主義は、自分以外の人の存在を認めない無知から始まっていきます。ですからできるだけ早いうちに「デカい建物」「自分とは変わった容姿の人々」「泣くほどうまい生ハム」などに触れて欲しいのです。藤田さん、ご応募、ありがとうございます。

でな、藤田さんの場合、理由がお子さんなんだけど、夫婦での旅行だって、「いい思い出」になるからいいじゃないか、と思うんです。ここからは個人の事情になってしまって心苦しいんですが、応募してくださった全員、申し込んでは見たけどやはり撤回する、とか、みんなそれぞれに真剣な接し方をしてくれて、本当に我がメンバーは上質であると感じました。

何が個人的な事情かというと、最初は嶋津さんご夫婦にしようと思っていたんですが、『ロバート・ツルッパゲとの対話』の拡散にひとかたならぬ協力をしてもらっている嶋津さんを選んでしまうと、何というのか仲間内でやってるカンジになるのではないかと思ったわけです。ギブアンドテイクというか。

それだとイヤなんだよなあと思っていたんですが、まあ、前提を間違えたことにすればいいかと思い直しました。嶋津さんは残念ながら二番手で我慢してもらおうと、そう決めました。

それで、藤田さんには初めに決めたように、10万円、嶋津さん夫婦には残念賞として、9万円を旅費の足しにしてもらおうということにしました。

ふたつの家族の方々、よきバルセロナの旅を!めんそーれ!

【再度、事情が変わる】
https://note.com/aniwatanabe/n/n7c1e95b37503

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。