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ワイパー250セット:Anizine

以前もそうだったのですが、本を書いている途中はどんなにつまらないことであってもソーシャルメディアに書くときに躊躇してしまいます。「これはちゃんとまとめて本に書こう」と思ってしまうからでしょう。私が書いていることはグにもつかない思いつきだけですが、まずタイヤとかワイパーみたいに部分的なものが頭をよぎります。それを新鮮なうちにソーシャルメディアに書きます。

本を書き上げるためにはタイヤとボディとワイパーとシートなどが一揃い、整然と組み合わされていないといけませんが、あとからメモを読み返すとタイヤが130本、ワイパー250セットだけが並んでいる自動車整備工場のような様相に気づきます。断片的な日記として書き散らかしているだけならそれでいいのですが。

他人のソーシャルメディアでの振る舞いを見ていると「この人、バックミラーの話ばかりだな」と冷静にわかるのですが、自分のこととなると何もわからなくなります。何に対して自分の興味があるのかというのは意外と自覚しにくいものなので、客観性を養うためには人の振りを見て我が振りをイグレシアスすべきなのです。

さて、本題です。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。