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人見知らない:写真の部屋

街を歩いていても、気になった人がいたら誰彼構わず写真を撮らせてもらっている。スタジオで撮影が終わったときにそこにいるクライアント全員を撮ったことは何度もある。

撮影に来ている人は、まさか自分が撮られることになるとは思っていないのが楽しい。今までモデルやタレントに「もっとこういうポーズの方がいい」なんてカメラの後ろで言っていた人もそこに立ってもらう。いかにそこに立って全員の視線に晒されることが難しいかがわかる、いい機会だ。

なんていう意地悪な意味ではなく、どんな人とでも楽しい仕事の場を共有した記念として撮ることが多い。その人たちが写真を何年もアイコンに使ってくれていたりするのを見るとうれしい。

旅先でも言葉がカタコトなのをいいことに誰にでも声をかけて撮る。東京やParis、NYなどの場合、目立つカッコいい人は職業モデルの可能性が高い。この写真の彼も新人だけどモデルだった。

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「写真を撮らせて」「あまり時間がないよ」「いや、20秒で撮り終わる」というお決まりの会話をする。instagramの画面をスマホで出してもらい、メモ撮りをする。彼はこれから食事に行くと言っていたので、すべてを数分で終わらせた。食事はどこに行くのかと聞いたら、ヴィヴィアン・ウエストウッドの自宅だと言った。

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国内外問わず、こうして写真を撮りながら知り合い、友人になった人は今までにたくさんいる。

さて、ここからが本題。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。