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まとめ:写真の部屋

写真に関する本を書いている。自分が写真を撮り始めたばかりの若者だとしたら、最初に何を知りたいだろうと考えながら。写真にはもともと目的も順位も正解もないから、こうすればいい、こうしてはいけない、というレッスンプロの「教条主義の排除」が一番大事だと思っている。それを書く。

写真は過去や未来を撮ることができない。撮れるのは美しかろうが醜くかろうがそのときの姿だけ。だからこそ価値がある。これらの「過渡期の様相」も完成してしまえば見ることができず、忘れてしまう。フレンドリーに言えば、過渡期っちゃんである。

正対、真横、シンメトリーは「工夫のない構図」として忌避される傾向にある。でもそう撮った方が好きなら気にしなくていい。友人のミュージシャン、ヤマグチさんはどこにも情緒的な斜めの線がない構図を「テクノ」と呼んでいた。流石。

面白いものを撮った写真と、撮ったことで面白くなる写真とは違う。これは前者。

飛行機でも新幹線でも、いつもアホづらで窓から写真を撮っている。「日本の風景はいかがですか」と隣のおばあさんに聞かれたことを思い出す。どこに行ったときかは忘れたけど、飛行機の窓からずっと写真を撮っていたら、隣の中東系らしき若い男に「お前も、飛行機初めてか」と言われたことがあった。

やろうとしたアイデアをどこかで見たことがあるなと思ったら「NINJA & SOLDIER」だった。俺が撮った写真を平林監督に渡し、バリバリに破いてコラージュして劇中に使ってもらった。懐かしい。 https://hirabayashiisamu.com/ninjaandsoldier

幡野広志さんと「GRTV」で写真の話をしたが、グダグダでした。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。