24時間営業の鍵屋:博士の普通の愛情
夜中、僕の家から数分のところに住んでいるモデルの女性からLINEが来た。「お願いがあるの」と書かれている。
「高橋さん、こんな時間にごめんね。さっき玄関の前で物音がした気がして怖くなったの。申し訳ないんだけど今家にいたら、私の家まで来てくれないかな」
時計を見ると24時半だった。こんな時間に恋人でもない男が女性の家に行くなんて誤解を生みそうだけど、本当に怖がっている雰囲気だったので行くことにした。4桁の番号を彼女から聞いたので、厳重な3段階のオートロックのエントランスを通