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アニメ業界に労働基準法は必要ないかもしれない
前回、アニメ制作の認証制度についてのアイデアを紹介しました。
アニメーターの労働環境に関する認証制度を導入することで、トレーサビリティを確立し、アニメーターの労働環境を改善できると考えました。
一方で、エンタメ業界やクリエイティブ業界全般で言えますが「そもそも労働基準法が必要なのか?」という問題があります。
各調査で明らかになっているように、アニメーターの大半は、報酬ではなくやりがいをインセンティブにしています。それこそ場合によっては、1日中仕事できるアニメーターもいることでしょう。
このような働き方において、労働時間の上限を決める労働基準法は邪魔でしかありません。そのうえ、アニメ制作はシーズンによって業務量が変化することから、市場全体で人材流動性を高めることで対応します。だからアニメ業界はフリーランスだらけなのです。
一方で、これをいいことに「やりがい搾取」している企業も少なくありません。
そう考えると、下請法の強化やフリーランス保護法などで、最低ラインだけは決めておいて、上限に関しては保護しすぎない、バランス感覚が重要になると考えられます。
2024年11月に施行予定のフリーランス新法で、一旦様子見ということになるでしょう。
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