KADOKAWAが動画工房を子会社化すると何が起こるの?|アニメ業界ニュースまとめ#1
毎週月曜日、アニメ業界関連ニュースをキュレーションしています。
今週のホットトピック:KADOKAWAが動画工房を子会社化
これまでKADOKAWAと動画工房は『月刊少女野崎くん』や『NEW GAME!』など様々なアニメ作品を生み出してきた。そして最近はKADOKAWAが出資している『推しの子』が大ヒット中である。
今回の子会社化で、KADOKAWAと動画工房の連携はより強力になり、KADOKAWA作品を動画工房がアニメ化するケースが増えてくるだろう。
動画工房は、日本国内のアニメスタジオの中でも安定した品質に定評があり、特に「萌えキャラの描写」で高い評価を受けている。KADOKAWAが保有する萌え系のIPとの相性は抜群だろう。
また、『推しの子』の大ヒットを見て分かる通り、必ずしもKADOKAWA作品に限定するわけでもなさそうだ。他社のIPを扱いながら、KADOKAWAがしっかり出資し、それを元に動画工房が高品質のアニメを制作するという流れが考えられる。
一方で個人的に懸念点だと感じるのが、動画工房とライトノベルの相性の悪さだ。動画工房でヒットを生み出した作品はどれも漫画原作またはアニメオリジナルであり、ライトノベル原作に関しては、正直微妙な作品が多い(おさまけとか)。
KADOKAWAが保有するIPと言えば、やはりライトノベルだ。動画工房にマッチするIPを選べるかどうかのセンスが、企画側に問われている。
今週のアニメ業界関連ニュースまとめ
令和の今なぜ『キン肉マン』なのか「日曜夜のアニメ放送」「CBCが制作」の意味は?
『キン肉マン』や高橋留美子作品など、昔の名作が現代アニメの技術でリメイクされるケースが活発に行われている。たしかにビジネスとしては正解だが、一方で、昔の作品に頼らないといけないぐらい、週刊少年漫画誌は新しい作品を生み出していないという見方もできる。
米国Z世代の4割、毎週アニメを視聴 中身は「日本」に限らず
米Vox Mediaの調査によると、米国のZ世代の4割が毎週アニメを視聴しているらしい。
Vox Mediaの調査が気になったので、調べてみた。
本調査によれば、Z世代はNFLよりも毎週アニメを視聴しているらしく、Z世代とミレニマル世代の4人に3人が落ち込んだときに元気づけるためにアニメを視聴するようだ。
また、記事冒頭のコメントが興味深かった。
全くその通りだと思う。
ゲーム・アニメ・広告における生成AI利活用の注意点をひとまとめ 経産省がガイドブック公開
ざっくりと目を通した感じ、結局は学習元データの権利の問題がネックという感じだ。そして相変わらず、この権利の部分は白黒ハッキリついていない。ただし経産省の立場としては「AIとうまく付き合い、共生する」としており、これはその通りだと思う。
「みなみけ」5回目のTVアニメ化決定
アニメファンにとっては嬉しいニュース。ファンの長年の応援が形になった。主題歌が根強く人気だったことが、長年の応援に繋がったと、個人的には推測している。
板垣巴留「SANDA」TVアニメ化決定!制作はサイエンスSARU、ティザービジュアルも
先日、東宝がサイエンスSARUを完全子会社化し『攻殻機動隊』のアニメ化も発表している。アニメファンとしては、監督で誰が起用されるかが気になるところだ。個人的には、創業当初の意欲的な作品づくりが残り続けるかどうかが気になる。
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