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NFTの今。そしてAniqueが創るNFTサービス

自己紹介

はじめまして。Anique代表の中村太一と申します。

Anique(アニーク)はデジタルの利点を活かした新しいエンターテイメントを提供する2019年に設立したベンチャー企業です。
https://anique.jp/

ブロックチェーン技術を活用した日本初の大型IPをデジタルアート(Non-Fungible Token)にする取り組みをはじめ、WebGLを用いたオンライン展覧会を開発。眠っているアーカイブ資産をファンに喜んでいただくサービスを提供しています。

「進撃の巨人」世界にひとつのデジタルアート

『STEINS;GATE』世界にひとつのデジタル所有権オークション・抽選販売

「serial experiments lain 2020 eXhibition」

アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」オンライン展覧会リユニオーネ

有り難いことに、これまで講談社、集英社、KADOKAWA、東映アニメーション、MAPPA、NBCUniversal Entertainment Japanをはじめ日本の主要なコンテンツホルダー20社以上との協業実績があります。

はじめてのnoteは、いままさに盛り上がっているNFTのお話と、これからAniqueが創るNFTサービスについてお話します。

NFTとはなにか

Non-Fungible Token(直訳すると「非代替性トークン」:以下、NFT)の話題を目にする機会が増えてきました。

NFTを簡潔に説明すると、

1、「デジタルなのに世界にひとつ、をつくれる」

2、「世界にひとつしかないものだから、売買対象となり取引できる」

という2つの大きな特徴を持っています。この特徴はブロックチェーンがもつ分散型台帳の仕組みにより実現されています。

もともとリアルの世界でも、ひとつしかないアート作品や、選手のサインが入ったスポーツトレーディングカード、限定100足しかないレアなスニーカーなどは、需要に対して供給が少ないため、資産性を持ち、価格が高騰するという現象が起こっています。

こうしたリアルアイテムをトレーディングできる様々なマーケットプレイスサービスが立ち上がっているのをご存知の方も多いのではないでしょうか(モノを株のように売買するStockX・スニーカー売買のGOAT。日本だとモノカブやスニーカーダンクをはじめとしたサービスの数々。広くとらえるとeBayやメルカリも)

「限定品をつくる」「取引できる」という機能をデジタルの世界に持ち込んだのがNFTです。デジタル上で一匹しか存在しないトレーダブルな猫を売買できる「CryptoKitties」がこの分野の第一人者です。(といってもリリースされたのはまだ2017年ですが)

世界にひとつを作れるということは、その数を増やしていけば、限定した個数(エディション)もつくることができます。ブロックチェーンゲームでは、ゲーム内のキャラクターやアイテムにエディションを設定して販売しているケースが多いです。

もはやブロックチェーンを使って「限定品をつくる」という部分は誰でもできることなので、具であるコンテンツや、ユーザーが参加したくなる仕組みやコミュニティづくりやプロモーション含めて、どう「取引したくなるか?」をつくる部分がNFTサービスの勝負ポイントになってきてます。

具であるコンテンツについては、特に海外だとリアルの世界で資産性のあるカテゴリーでのトライが多いです。

「アート」「不動産」「スポーツグッズ」「著名Youtuberなど有名人のつくったもの」「トレーディングカード」etc

取引したくなる仕組みについても、様々な販売のされ方がなされています。

SuperRareというサービスは、オークション形式を中心にデジタルアートを1点のみ販売するスタイルで数百万から数千万円の価値を担保しています。75億円をつけたBeppleの「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」も1点だけのオークション形式でした。

NiftyGatewayというサービスは、定価が数十万円のデジタルアートを、一定時間だけ販売し(数分〜数日)、そこで購入された個数のみNFTとして生成するオープンエディションという方式を採用しています。イーロン・マスクの恋人のグライムスさんはこの方式で7,500ドル定価の2作品をそれぞれ300と400エディションほど販売し、5.6億円を売り上げています。

SuperRareもNiftyGatewayもアーティストは審査制で、誰でも掲載できるわけではありません。どんなデジタルアートであれば「取引されるに値するか?」をプラットフォーム側が目利きしています。

スタートから数ヶ月で流通額が350億円を突破したNBA Top Shotというサービスは、もともとリアルで市場の大きかったスポーツトレーディングカード市場をデジタルリプレイスメントして、そこにエディションの概念を加えています。NFLやMLB、NHLでもこの成功モデルを踏襲したサービスがすぐに出てくることでしょう。

ステータスが確立したアーティストやコンテンツだけがNFTの対象ではありません。そもそも個人のアーティストが活躍しやすい時代になっています。著名なギャラリーにフックアップされずとも、アーティスト本人でインスタグラムを開設し、そこから作品を販売することはもはや当たり前です。アジアのアートフェスティバルだと、ギャラリーではなくアーティスト個人がブースを持ち、ファンと直接交流しながら自分の作品を販売し価値を高めていく機会も増えているそうです。

NFTにいち早く興味をもって飛び込んだアーティストの方々がNFTアートをつくり、自由にNFTを売買できるOpenseaやRaribleで作品を販売し、購入したオーナーとSNS上でメッセージを交換しています。制作・販売・交流・交換がデジタル上で完結するため、爆発的な勢いでNFTを介した価値のやりとりがなされています。リアルでは価値が高いものほど動かすことにコストと時間がかかるため、それが省略できるスピード感もNFTの魅力でしょう。

Aniqueのこれまで

Aniqueの創業理由について簡単に触れさせてください。

漫画・アニメ・ゲームの歴史が100年以上あるなかで、たくさんの魅力的なアートワークや中間制作物がつくられてきました。しかし権利や管理、リソースの面で活用の仕方が難しく眠ったままの状態にある資料も少なくありません。

そうした本来価値あるアートワークを活用できるサービスを提供するためにAniqueという会社をつくりました。

もともと無限にデジタルコピーできるデジタル上の素材に価値を持たせるのは難しい状況の中、眠っている版権物に新たな価値と流通力を付与し、二次流通市場含めた売買益の一部を製作者やクリエイターの人たちに還元し続ける環境を生み出す。そうすれば、もっと沢山の面白い創作物が生み出されて、それを享受する私達含めた世界中のファンがハッピーになれて最高!というのがAniqueが目指す世界です。

それがAnique創業のきっかけでした。2019年に「進撃の巨人」の発表済みのアートワークをブロックチェーンの仕組みで世界に一つのデジタルアートを販売させてもらったのが最初のプロジェクトになります。

ちなみにAniqueという名前の由来は、

日本を代表するアニメーション(Animation)をはじめとした作品を

デジタルなのに世界にひとつというユニーク(Unique)な持ち方をしてもらい

50年100年経った時に、アンティーク(Antique)と呼ばれる世界にしたい

という事業目的を込めたネーミングにしています。

コロナ下でリアルな展覧会をしにくい状況の中、リアルとは違った展示の楽しみ方として、オンライン展覧会も多くのファンに楽しんでいただいています。イラストレーターやアーティスト個人がオンライン展覧会の機能で作品をプロモーションしてもらい、新しいファンを開拓し、ゆくゆくはNFTとして自分たちの作品を販売できる世界もこれから実現していきます。

Aniqueが提供するNFTコレクションサービス「Collection」

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今回、Aniqueでは元々取り組んでいたサービスをより推進する目的で、版権ビジネスを行うコンテンツホルダーの皆様を対象とし、ブロックチェーンベースのデジタルコレクションサービスの立ち上げを実現する「Collection」をスタートします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000048489.html

NFTをもちいたデジタルアイテムの販売UIや決済機能、ユーザー同士でのデジタルアイテムの取引、分析ツール、NFTが盛り上がっているグローバル市場を対象にしたサービスをオールインワンで提供します。

デジタルアートも、オンライン展覧会も、Aniqueの根本にある想いは、世界中のファンと創り手がもっと深い繋がりを持って、作品を一生愛することができる世界の構築です。

AniqueやCollection、オンライン展覧会に興味をもっていただいたコンテンツホルダーの方は是非お声がけ頂けると嬉しいです。

お問い合わせ窓口:pr@anique.jp

また、Aniqueでは、NFT事業とオンライン展覧会事業とを一緒に創っていくメンバーも募集中です。
https://www.wantedly.com/companies/anique/projects

お読みいただきありがとうございました。

※今回、NFTの触りに関しての説明だったので、NFT ☓ DeFiの実績やオンライン展覧会との連動などもご紹介する機会があれば面白いかなと思っています。

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