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ペット医療保険のこれからを考える

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今のペット医療保険に足りないもの 3/3(ペット医療の標準化?)

今のペット医療保険に足りないもの 3/3(ペット医療の標準化?)

日本のヒト医療とペット医療、どちらも「医療」とはついていますが、大きく違う点はその診療報酬制度です。

ペット医療は100%自由診療ヒト医療は社会保険制度に紐づき、診療報酬制度がありますので、ある特定の疾病にかかってしまった場合、標準化された(最適と考えられうる)治療・処置を受けることができます。これは、標準化された治療・処置に対して保険金が支払基金より医療機関に支払われるためです。

医療を標準

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今のペット医療保険に足りないもの 2/3(より安価な保険料?)

今のペット医療保険に足りないものとして前回、その効率性向上の観点から、ヒト医療保険には存在し、ペット医療保険には存在しない「(保険金)審査支払い機関」を提案しました。

審査支払い機関により、迅速で公正な保険支払いが可能になり、急速に成長するペット医療保険市場の健全な成長を支えられるのではないかと考えています。(前回のnote)

急速に成長しているペット保険市場ですが、現時点では加入率は約7.7

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今のペット医療保険に足りないもの1/3(審査支払い機関?)

今のペット医療保険に足りないもの1/3(審査支払い機関?)

こんにちは。今回のシリーズでは、馴染みの深い人間の医療保険とペット医療保険との相違点を理解した上で、今のペット医療保険に足りないものとは?を考えてみたいと思います。

そしてその足りないものを補うためのアイディアも提案してみます。

(忌憚ないコメントいただけたら嬉しいです。)

結論(仮)ダラダラと書いてしまっているので結論(仮)を先に書いておきます。

※議論を進めていきながら最終的な結論を出

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ペット医療保険のこれからを考える【前置き編】

ペット医療保険のこれからを考える【前置き編】

初めまして(の方にも読んでいただけたら嬉しいです)。株式会社アニポスCEO 獣医師 大川拓洋です。

私が代表を務めている株式会社アニポスは、ペット医療をより良くするITシステム作りをしています。株式会社アニポスの目指していること、提供しているサービスについては、弊社Webページにて紹介させていただいています。

このnote(シリーズ化するつもり)では、どうしたらペット医療市場/業界が健全に発展

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