充電が残り10パーセントだと妙に気になってしまう。
なくても支障はないとわかっているのに、家に着くタイミングで、電源が切れてほしいと願ってしまう。
まだ行きたいお店があっても、居た堪れない気持ちにもなり家に帰ってしまう。
まるでスマートフォンはお姫様のよう。
そして、電車に乗っていて、画面がプツっと暗くなってしまった時の、悲しみは表現ができない。
スマートフォンに対して申し訳ない気持ちになってしまう。
こんな気持ち、江戸時代の人に説明しても理解してくれない。
そして、スマートフォンが壊れると恋人と別れて一晩悲しみに包まれるが、さらっと気持ちが切り替わり、
「新しい機種買いに行こうっと。」
同情のカケラも無くなってしまう。
人間はまだ未知なる生き物なのである。
Animals Fictions 「私の好きなもの」Music Video
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