私が尊敬する29歳のRちゃん
RちゃんとはTwitterで出会った。
トリミングサロンを経営しながら犬や猫の保護をしている。
動物に対する考え方に共感し、私からDMを送った。
そこから定期的にお互いの近況報告をしたり、
日本の動物福祉について話すように。
いつか会いたい!と思っていた人だったので
先日東京へ行った際に、Rちゃんが住む埼玉まで足を延ばした。
思っていた通り、気さくで優しい女の子。
ランチをした後に、保護している動物にも会わせてもらった。
部屋に入った瞬間から熱烈に歓迎してくれる子もいれば
ちょっと遠慮がちに寄ってきてくれる子や
部屋の隅からじーっと見つめるだけの子もいる。
ここで保護されているのは
野犬だった子、虐待されていた子、飼育放棄された子・・・
みんな過去に人間から裏切られている。
一番警戒心の強かった元野犬の2頭。
この子たちは仲間が人間に連れていかれるのを間近で見てきた。
「人間=怖い」っていう認識になるのは当たり前。
保護して14日目までまともにご飯を食べなかったそう。
毒餌でやられた仲間がいたのかな、と胸が痛くなった。
お散歩も知らないのでリードを着ける練習から。
その様子がこちら↓
(RちゃんのYoutubeを引用)
動物は本当によく人間のことを観察している。
「本当に信用していいのかな?」
この壁を越えられた人間には心も開くし甘えてくる。
2頭が人間と生活できるようになったのは
Rちゃんがこの子たちのためにめちゃくちゃ頑張ったから。
私が来た時、この2頭は私に近寄ってすらくれなかった。
まだ信用できる人間じゃないからだ。
でも他の子たちと遊んでいると「なんだコイツ?」と
怪訝な顔で近寄ってきてくれるようになった。
最後は撫でさせてくれるようになったけど、
立ったりしゃがんだりするだけでもビックリして逃げてしまう。
心を閉ざした子の心をもう一度開かせるには
すっっごく時間がかかる。
私がボランティア活動をしている福岡でも
心を閉ざした子をたくさん見てきた。
毎日お世話しているスタッフさんにも牙を向く子。
人目があると絶対ご飯に手をつけない子。
どんな環境に居ても常に落ち着きのない子。
分離不安症になってしまう子もいる。
分離不安症になると吠え癖が治らなかったり、
ご飯を食べない、お腹を下す、暴れる・・・
などの症状が出る。
この状態では譲渡できないため保護団体さんは
Rちゃんの動画のように懸命にお世話をして、
トレーニングを重ね、少しずつ心の傷を修復していく。
誰かが傷つけた子を
懸命に守ろうとする人が
日本にはたくさんいる。
虐待、殺処分対象の子の受け皿になってくれる人がいる
だから私は、その分母を減らしたい!
蛇口を閉めたい!
微力だけど絶対に動物福祉先進国に変えてみせる。
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