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ローマ字を忘れたい!外国語学習におけるローマ字の弊害

今回は、ローマ字は外国語学習において便利だけど、弊害も大きいよねって話です。

中国語もタイ語も、独自の文字を使っています。

そのため、初級の学習テキストにはローマ字がふってあるので、非常に覚えやすいし、とてもありがたいですよね。

でも長期的に見れば、ローマ字の発音表記は上達の妨げになります。

たとえば、タイ語のテキストでは"หา"という文字に"haa"というローマ字の発音表記があてられています。

中国語テキストでも”海”は"hai"というローマ字があてられます。

どちらも子音は"h"の音ですが、実際の音は日本語の"は行"とも、英語の"h"とも全く異なるのです。

タイ語の"หา"の音は、鼻にかけるような音です。

中国語の”海”の音も、もっとのどの奥から息を出すような音をしています。

"h"は特徴的な発音であるため、語学教室などで基礎から教えてもらう場合は、その違いをちゃんと教えてくれます。

しかし独学で習得する人にとっては気づきづらく、そのまま日本語の”は行”の音で発音し続けてしまいがちです。

なぜなら日本語も発音表記にローマ字を使っているからです。日本語のローマ字の発音にひっぱられちゃうんですね。

"h"の音は比較的分かりやすいのですが、他にも日本語のローマ字とは異なっている音がいっぱいあります。

しかし最初にローマ字で覚えてしまったため、いつまでも日本語ローマ字の感覚がぬけない。そのせいで、美しい発音になかなか辿りつけないんですね。

正しい発音を身につけるためには、ローマ字の発音表記は忘れて、ひたすら母国語話者の話し方をまねすることが大切です。

ローマ字は便利ですが、ローマ字では全てを表せません。


中国語やタイ語のように、発音表記としてローマ字が使われている言語ですら注意が必要だなと思うのに、ベトナム語とかそもそも文字がローマ字である言語ってもっと難しかったりするのでしょうか?

ローマ字で、ベトナム語の全てを表せるのでしょうか?

素朴な疑問です。知っている人がいたら教えてくださいね!


ちなみに、台湾で使う中国語は、発音表記にローマ字ではなくボポモフォという独自の記号を使っています。私は使ったことがないのですが、ボポモフォ学習者によると、正しい発音が身につきやすいそうですよ!

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