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『教えるって難しい!』人生釣り三昧#76

数か月前から予定していたアカメ釣行のタイミングに台風が直撃することがほぼ確定してただただ落ち込んでいるかずおかです。

#サラリーマンの連休を奪う罪は重い

さて。

今回は『教えるって難しい!』というタイトルで自分が教える側に立つと「教えるってこんなに難しくて大変なんだな…」と感じている今の心境についてお話ししたいと思います。

それではよろしくお願いします。

▼時間を掛けて育てる会社のシステム▼

まずは「教育」に対する会社のシステムについて整理することが大事だと思うのですが「採用」「教育」の方針というのは会社によって様々。

ただ多くの場合「自社の基準を超えた人材を採用し、自社が目標とする数値(能力)に育てていく」という点が共通点として挙げられるかと思います。

すごくざっくり言うと「ウチは50点を超える人を採用するよ、入社後は90点を目標に育てますよ」といった感じです。

これは会社や業界としての勢い、会社を構える地域によっても基準が変わるので会社によって様々というのはそういうことです。

現状として基準はそれぞれ違えど「終身雇用制度」「年功序列」の根が深すぎて今でも採用と教育についてはそのようなルールと方針を元に動いている会社が多いように感じます。

この方針の問題は何かというと成長のペースは個人次第、つまり運のウエイトが大きいということ。
通常30点で入れた子が10年後には60点、20年後には80点の人材へと成長する見込みで会社は採用を行うわけですがそういかない場合もあるでしょう。

地方の中小企業レベルだと採用時は15点とかで20年経っても30~40点にしかなってないような人って結構いると思うんです。
一時的に60点になっていても時代の流れに適応することが出来ず40点に退化することもあるでしょう。

致命的なのがそういった人たちが採用者として面接をおこなっていたりすることもあるということ。
悲しいかな人は基本的に自分の能力を超える人や物を差し測ることが出来ないと僕は思っています。

そして、地方だと人口が少ないので採用する側もガチャ感覚で例えると「ガチャを引ける数自体少ないし、アタリが出る可能性も低いからとりあえず引いた子は育てよう」という考えに落ち着く。

10人の人を集めようとした時、1000回ガチャを引ければSランクで10人揃えれる可能性も高いですが10回しかガチャを引けないとなるとSランクはせいぜい1~2人的な考えですね。

最悪の場合10人全員Bランクみたいなこともありえるわけです。
だからこそ低い採用基準で入ってもらって何とか使えるレベルに育てたいという考えが強まるんだと思います。

そのやり方でも時に例外として最初から50~60点近い人間が入ってきて気付けばあっという間に80点クラスの人材になっていることもあるでしょう。

ただ、その手のタイプの人間は結局転職ないし独立して組織から抜け出す傾向が高いように感じます。
それは周辺の人間が低い点数ばかりの人だと恐らくとびぬけて高い点数の人は浮いてしまうからでしょう。

人間似たようなレベル、考え方の人間同士で群れる方がやっぱり落ち着く生き物なんです。

そんなシステムで採用と教育が行われているのでよほどの犯罪者やそれに匹敵する人間でもない限り「仕事が出来ないならサヨウナラ!」とはならないんですね。

もし使えないとしても「君が活躍する場所はきっとある!」といった考え方で他の仕事を任されるでしょう。(部署異動)

このやり方自体を変えたいと思う人も居るんでしょうか既に属した組織のルールを変えるのは物凄いエネルギーを必要とします。
それくらいなら自分が組織の長となりルールを作る方が遥かに簡単という考えになってしまうのも納得がいきます。

▼私見との食い違い▼

こういった会社のシステムというのは前述したように「終身雇用制度」と「年功序列」という大きな国の方針を元に生み出されたものだと思うのでいまさら変えるのは難しいでしょう。

そのシステムによる方針と私見に食い違いがあって苦労することはありますが…

個人的には採用のハードルというか基準は高く設定しておくだけであとが楽になるのになとは思うのですが地方の中小企業レベルだとそれをするのも確かにハードルが高いんです。

こういった事を考えると人材は宝だし若い人口数はそのまま国力と勢いに直結していくのも頷けます。

個人的には自分がやるべきこと(企画の考案と進行および販促アプローチ等)に集中していたいので教える事に専念するということはしていません。
「来るもの拒まず、去る者追わず」に近い考え方で教育と向き合っています。

こちらから積極的に教える事はまずないが相手から何かを身に付けたい、覚えたい、学びたいを来たものについては真剣に向き合うといった感じです。

単純に自分も上司にベタベタ付きまとわれて教えられ続けるのは嫌だからというのもありますが自分で失敗して悔しい苦い経験をすることでしか人は本当の意味で成長しないと思いませんか?
#突然の投げかけ

そして教える際には必ず答えだけでなく「なぜそうしなければならないのか」という理由の部分を伝えるよう心掛けています。

理由を伝えられることも無く任される作業や仕事というのも多いとは思いますが本質を理解させるというのはとても重要なことだと思うんです。
これは無駄なミスを減らすという意味でも。

話は少し変わりますが身近な例として、部下が我の強い人間だと「ここは○○だからこのパターンで仕上げてみて」と言っても全く違うBパターンが提出されることがあります。

基本的に「僕はこっちの方が良いと思います!」という気持ちでそういった事をやらかしているんだとは思いますが問題なのはBパターンを作ったことではありません。

Aパターンを作らずにBパターンだけ作ったという事です。

もしAパターンも作ったうえで「こんなものも作ってみたんですけどどうですか?」と提出されたBパターンであれば全然印象は変わってくるでしょう。

その考えは絶対必要です。
しかし、最初のやり方だとただの我儘な人間だと思われてしまうんです。

なのでその辺は特にしっかりと教えて経験させていく必要があると思っています。

そんなことを考えながら色々なことが起こるたびにこのシステムは入ってきた人をちゃんと教育できる人がいる前提で成り立ってるんだろうなと知る反面、教えるのが上手い・得意な人なんて思っている以上に少ないんだなという事に気付きます。

人に何かを教えるって難しいだけじゃなくてかなり面倒くさいことなので。笑

▼試される言語化能力▼

何かを教えるということは自分も理解していなければならないとはよく言いますが自分が分かっていて尚且つそれを言語化する力というのも凄く大切なんです。

社内での申請のあげかた、書類の書き方といったその会社ならではのルールや作業というのは基本的に社員なら誰でも教えれるんですが僕の部署で教えることというのはクリエイティブな事も多いです。

このクリエイティブな仕事って「センス」とか「才能」という言葉で言いくるめられることが多いのですが決してそれだけではないと思います。

及川徹も「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」と言っていますがまさにその通りだと思っていて、そういった言葉で簡単にまとめられる作品の裏には必ず地道な努力の積み重ねがあります。

写真を撮る、動画を作る、ポップを作る、文章を書く。
身近なクリエイティブも経験を積み重ねていく事で才能は開花していきセンスが磨かれていくわけです。

それを知らずに「僕にはそんな才能がないから…、あなたはセンスがあるから…」という人も多いのでとにかくクリエイティブを言語化して「ロジックの先にあるのが才能でありセンスなのか」という事に気付いてもらえるよう頑張っています。

そういった場面に立たされるたびにこうして毎週文章を書き続け、言語化能力を高めていてよかったなと思います。

僕自身、学生時代にも先輩という立場になるたび「教える」とは向き合う場面が何度もありましたがそのたびに難しさを感じていました。

その時の悔しさは今でも原動力になっていますが実際に社会人になって4年経ち、久々に先輩という立場が生まれたんです。

真剣に何かを伝えようと思うほど「パワハラと紙一重なんじゃないか…?」と不安になることもありますがこれからも「教える」ことと向き合いながら僕なりに色々試していきたいと思います。

その狭間でまた何か感じる事があればお話ししたいと思います。

というわけで今回は『教えるって難しい!』というタイトルでお話ししてみました。

それでは今回はこの辺で。

でゎでゎ。



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