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ABRACADABRA LIVE ON THE NET

2020.9.21 アルバム発売日に生配信されたライブ。
時間差でようやく試聴。

だらだらと長いレポです。
ネタバレしてます。
まだご覧になっていない方は、ご注意ください。



発売日はとっくに過ぎたのに未だアルバムは届かず。
ライブ映像で初めてアルバムの全貌を知るという初めてのパターン。

ライブの前に、約1時間のメンバーインタビュー映像。
新作についての想いをそれぞれの言葉で聴いて、否が応でも高まる期待。
発売の際は、このインタビューもぜひつけていただきたい。

生配信ライブについて聞かれたあっちゃんの

「さみしいです。みなさんにお会いできないのが。」

の一言で涙腺崩壊。
そんなこと言われたら泣くから!ていうか、泣いてるから!
そしてその直後の

「楽しんで欲しいと思います、お茶の間で。
・・・お茶の間って言わないか」

にノックアウト。
あぁ、もうなんなの!相変わらず可愛いんだから!!!
ご本人はいたって真面目。笑わせるつもりはない天然さん♡
このギャップにやられるの。

そして、スタート直前の「さみしいです」のダメ押しで、また泣く。
えぇ、始まる前から泣きすぎです。



セットリストは「ABRACADABRA」をアルバムの曲順通りに。

オープニングでのヘブライ語風フォントとゴシック体が入り混じる動く曼荼羅のような映像が綺麗。
OPのSEと映像だけで、すんなりその世界に入り込めるってすごいよね。

今回は(も?)今井さんのいでたちに釘付け。
虹色の髪。黒マスク。胸元はだけ気味のピンクのフリフリシャツ。
腿のとこが網目になってるダイヤ柄のパンツ。(ガーターベルト風のでつながってる)
そして厚底で高いヒールのブーツ。
これ着こなせるのは今井さんだけ。

あっちゃんは全身黒。
袖がレースの長めのジャケットにノースリーブのシャツと細身のパンツ。
そこに女優帽、ストール、マラボー、マスクと曲に合わせて、小道具を使い分け、演じ分ける。
こういうシンプルな細身の衣装、あっちゃんの脚のラインや二の腕の美しさが際立って大好き!嬉しい♡

今回はいつにもまして個性豊かな・・・というかアクの強い(いい意味で!)曲ばかりなのに、通して聴くとすんなりと一つの世界にまとまるから不思議。BUCK-TICKマジックだよなぁ。

ケセラセラエレジー
URAHARA-JUKU

インタビューでの「声を張らなくちゃ届かない」というあっちゃんの言葉にいきなり納得。最近キーが高めの曲が多い気がする・・・。

SOPHIA DREAM
すごく不思議な曲。幻想的。
夢の中に迷い込んだような気分になる。
~はじまりのエレメント おしまいのエレメント~という歌詞、音の雰囲気。この曲もお呪いのよう。

月の砂漠~Villain~凍える 
この流れ、曲のふり幅。たまらん。

「月の砂漠」のイントロの美しさ。
どこまでも続く砂漠の一粒の砂。
果てしない広さと遠さ、みたいなものを感じる曲。
イントロだけで情景が浮かぶのがヒデさんの曲の特徴。

「Villain」のツインボーカルがめちゃくちゃかっこいい!
これは早く歌詞をみたい。特に今井さんパート!

「凍える」で白い光に浮かび上がるあっちゃんの白い手首!
すうっと月の光に切り裂かれて真っ赤な血が流れるのでは
とゾクゾクしてしまう危うくて妖しい美しさ。
本当に美しい曲。

「舞夢マイム」で男女を演じ分けるあっちゃん。
女性を演じるあっちゃんは水を得た魚のようだ、なんて思う。
「思ってらして?」「お代を頂戴」なんて歌詞とか。
「時間がないのよ」って腕時計を見せるような仕草とか。
どこか時代がかった設定がまた婀娜っぽくていい。
”背中のジッパ”という歌詞も、あっちゃんが唄うと色っぽくていい。
(今、あんまりジッパーって言わないよね)
Villainの男臭さから一転。こういうギャップも大好物です。

「ダンス天国」はツアーで数をこなすうちに進化するあっちゃんダンスが観られたのでは、とちょっと寂しい気持ちも。
この歌詞も面白い。
そして今回、ヒデさんのコーラスがやけに耳に残るよ♡

ここからは、獣、堕天使、MOONLIGHT ESCAPEとシングル3曲が続く。
堕天使の頭でちょっと歌詞が飛んじゃったあっちゃん。
こういうアクシデントがあるのが、ライブの美味しいところ。
(って、アーカイブで観てるんだけどさ)

最後の最後にできたという「ユリイカ」
結成33年目の大御所バンドが叫ぶ「LOVE」「YEAH!」「PEACE」。

「MOONLIGHT~」で逃げてもいいんだよ。と優しさに包み込まれた直後に届けられる、照れも衒いもないまっすぐな言葉が沁みて、泣けてくる。
てか、ユリイカで泣くとは思ってなかったよ!

カメラに向かって笑いかけながら、耳に手を当てるあっちゃん。
ちょっと笑いながら(楽しそうに)LOVE LOVEって叫ぶ今井さん。
まっすぐ前を向いて力強い眼差しで叫ぶヒデさん。
アブラカダブラ、で祈るように手を合わせる今井さん。
ピースサインを胸にとんとん、ってするヒデさん。
笑顔で全身でリズムを取るユータさん。
ぶれることのない、真摯なアニイのドラム。
5人がそこにいる、ってだけで胸がいっぱいになって、泣けるのはなんでだろう。
・・・映像なのにね。

「忘却」
ラブ&ピース!なんだけど。
それだけじゃない、いろんなこともある。
でも、すべては無常で儚く消えていくんだよ。
何気ない日常こそ、かけがえがないんだよ。
そんな、美しくて儚い歌。



魔法の呪文が見せてくれたのは、色とりどりでパワフルな世界。
きらきらと煌めく光も。
ドロドロと蠢く汚さも。
ギリギリと尖った激しさも。
包み込むような優しさも。
清と濁、聖と俗。すべてがそこにある。
どちらもあるからこその、美しい世界。



アンコール。
あっちゃん、真っ赤な口紅。
無観客だけど、写真を撮る今井さん。
それを撮るユータさん。
きっと当日のインスタ&寿記、ユタブロに投稿されてるんでしょうね。

Living on the Net
うん、これは来るよね!
アコギバージョン新鮮だった。
音が割れてたのは、エフェクトかけてあったから?
あっちゃんが唄いにくそうだったな。

Cuba Libra
暑かったけど気持ち的にはあまり夏らしくなかった今年の夏。
秋の始まりに、この曲が聴けて幸せ。

アンコールはアコギシリーズ?と思いきや
ICONOCRASM きた!
ライブと言えばこれ!のアイコノ。
思わず画面の前で手振りしちゃうやつ。
無観客でアイコノって、やってる方はどうなんだろう?って思ったり。

memento mori

人生は愛と死。今聞くとまたしみる。

今日はこんな形で・・・
本当にみんな観てんのかなぁ。
馬鹿に静かな夜です。みんな、観てますか。
(耳を傾ける)

MCで不意に見せるあっちゃんのこういう素の部分。好き。
大ベテランなのに武道館でカメラの位置を見失うとかね( *´艸`)
54歳なのに初々しいフロントマン。にやにやしちゃうよね。

独壇場Beauty
メメモリからの独壇場。
オーラスが独壇場。
盛り上がるからこその、その一瞬の儚さに泣けるやつ。

「今宵 喰らい 踊り明かそう 人生は愛と死」
「ダイジョーブさ」
~memento mori

「死ぬほど楽しめ踊れ」
「思うがままが人生」
~独壇場Beauty

こんな時だからこそ、生きることを謳歌しよう。
怒りも、悲しみも、あるけれど。
いや、あるからこそ、それを生きる力に変えて。
そんなことを思ったアンコールの5曲。

優しいだけの甘やかな言葉と音で寄り添ったりなんかしない。
BUCK-TICK流の、今を生きる私達へのエール。

観終わって、思う。

この人たちは、わたしの生きる力だ。
勇気の源だ。
この人たちが、大好きだ。

これは、8年前の夏から変わらない想い。
年々強く(重く)なる愛。



希望なんか見えない真っ暗闇の中で出会った、美しい黒い天使たちへ。

少し遅れてしまったけれど
結成33年目、22枚目のアルバム発売おめでとうございます。
前回とはまた全く違う、美しくて力強い、儚い夢を見せていただきました。

毎回、”最新が最高”を更新し続けてくださることに。
毎回、予想と期待を遥かに超える世界を見せてくださることに。
心からの感謝を。

また同じ空間で過ごせる日を夢見て、ABRACADABRAの世界に浸ります。
ありがとうございました。

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