見出し画像

ちいさくて不思議な生き物・変形菌に夢中。

こんばんは。hirokoです。

突然ですが見つけました、マメホコリ!(withツチグリ坊や)

画像1

オレンジ色が未熟な子実体。
茶色が成熟した子実体。
雨上がりで変形菌は隠れているだろうと諦めていたのに、見ることができてうれしい。

今日は、最近夢中の変形菌について。

***

変形菌(粘菌)に夢中になったきっかけ

私が変形菌に夢中になったきっかけは、2冊の本。

ひとつが、きのこ図鑑。
元々、大のきのこ好き。(可愛くて妖しい、毒を持っているものもいる。なんて魅力的!)きのこを眺めたくて、写真に撮ったきのこの名前を調べたくて、購入。

この図鑑で見つけた黄色の物体(ススホコリ)。

画像2

これが「沼地のある森を抜けて」に出てきたタモツくんとアヤノちゃんでは!?と思ったのが、そもそもの始まり。

登場人物のひとりが変形菌をペットにしていて、その変形菌の名前がタモツくんとアヤノちゃん。
この物語、先祖代々受け継がれたぬか床から始まる、不思議な、命をめぐる壮大なファンタジー。3回読んで、やっと意味が分かってきた。(いずれ感想も書きたい。)

で、ちょっと気になって調べ始めたら、変形菌、とにかく小さくて綺麗なものがいっぱい。ちょっと気持ち悪かったり、可愛かったり、個性豊かなのだ!
実物を見たい!写真撮りたい!と恋焦がれる。

もっと知りたくなって、この本を入手。

からの、顕微鏡モードのあるカメラ購入。
そしてもう一冊。

ただいま、ルーぺの到着待ち。
今や週末ごとに枯れ枝や枯葉を見ればひっくり返して観察する。という状態。すっかり変形菌の虜である。

変形菌とはなにか。

その名の通り「形を変える菌」。
とはいえ、いわゆる菌類ではなく、動物でも植物でもない。
おまけに単細胞生物。
分類上は「アメーバ動物」というグループに属するのだそう。
・・・わかるような、わからないような。なんとも謎めいた生き物。

変形菌の一生

その生態がまた摩訶不思議。
胞子から10μmほどのアメーバ(粘菌アメーバ)が誕生。
分裂を繰り返して増殖を続ける。
性の異なる粘菌アメーバ(って何!?)と出会うと接合し、接合体となる。
バクテリアを食べて成長し、変形体と呼ばれる大きなアメーバとなる。

変形体は核だけが分裂を繰り返して成長。
食料を求めて、樹木や枯葉の上を移動する(時速数cmほど!)。
十分に成熟すると、胞子をつくるのに適した場所へ移動。
小さな塊に別れ、子嚢(胞子が詰まった袋)をもつ子実体へと姿を変える。
乾燥すると成熟した子実体の完成。(この子実体も未熟なものと成熟したもので色や質感が変わる!)

胞子を飛ばして、また同じサイクルを繰り返す。という具合。
※上記2冊を参考にしました。

画像3

何かの変形体~未熟な子実体への変身中。すごいよね!
初めてちゃんと撮れたのがこれで、その日一日うきうきしてた。

変形菌の魅力

こんなふうに、一生のうちに何回姿を変えるんだ!ってくらい、形状も色も質感も変化する。
子実体、肉眼で見えないくらい小さいのに、魅力的な姿をしているというのがいい。(今日見つけたマメホコリは肉眼でばっちり見える)

動物でも植物でもない。菌と呼ばれるのに、菌でもない。
その謎めいた感じ、多種多様な姿、不可思議な生態がたまらない。

単細胞なのに、餌までの最短距離が分かる知性があったり、好き嫌いがあったり、・・・そんな人間くさいところも魅力的。
飼ったら意思の疎通とかできないかしら、って妄想しちゃう。

ちいさくて、ふしぎの塊みたいな変形菌に興味津々。

変形菌はたのしい!

とにかく今は、知らないことだらけ。
なんという種類の、どの状態なのかわからない。
それどころか、カビなのか、きのこの菌糸なのか、はたまた苔なのかすらわからない。
わからないことだらけだし、見つけられないことも多い。
それでも、マクロレンズで見るより、さらに小さな世界の美しさを発見できるのが、新しいことを知るのが、楽しい。
見つかったときは、その瞬間の、その姿を見られたことに感動する。
あんなに姿形を変える変形菌の「その瞬間」に出会えるって、ちょっとした奇跡。

美しさを愛でたい!撮りたい!から始まった変形菌への興味。
もともと大好きだったちいさな世界への愛が深まるとともに、今やすっかり不思議な生物・変形菌の虜。

小さな菌が教えてくれる未知の世界。
魅惑の変形菌ワールド。
たのしい粘菌生活。
ずぶずぶと沼に堕ちていくよ。

こんなにのめり込んだのはBUCK-TICK以来。
一体どこまでハマるのか。
私はどこに向かっているのか。
とりあえず、堕ちるところまで堕ちてみよう♡

81/100


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?