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140字小説「光る小石」

浜辺の町に大量の光る小石が漂着しました。石の光で明るい夜を手に入れた人々は夜通し浮かれ騒ぐようになりました。空から星が消えたことになど誰も気づきません。ある日黒づくめの男が小石をどこかへ運び始めました。やがて浜辺の石は消え、夜空には星が、町には静かな夜が帰ってきたのでありました。

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