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地球代表と宇宙人カップルの話。

こんにちは!


現実からかなりぶっ飛んだ題名になってしまいましたが
先日、我が家に友人カップルが訪れました。

彼らと私達は偶然にも
同じタイミングで知り合い、
同じ場所でそれぞれカップルになったという経緯があります。

それぞれ個別に、何度か会ってはいるものの
この4人が揃って再開するのは
9ヶ月ぶり、私達の出会いの場以来でした!



とはいえ、
私達はただの日本人カップルであるのに対し
彼らは国際カップルなわけであって
私からしたらキラキラ輝いて見えるわけなのです。


ここで勝手ながら私の独断と偏見で
彼らの自己紹介をしたいと思います。


まずは地球代表の彼女。
たしか台湾と日本のハーフで
世界中を飛び回るノマドワーカー。
私より1歳年下なのに人生の経験値が高すぎて
私の憧れの存在でもある。
とにかくフッ軽で、なんでもそつなくこなしちゃう。


そして宇宙人の彼。
イケメンで無口な生粋のオランダ人。
最初は話しかけることすらおこがましい存在だったけど
話を聞くと、結構ぶっ飛んだ思考回路を持っている。
だからこそ余計に同じ人間とは思えない。
見た目も精神年齢も私より5歳上に見えるけれど
実際は私より5歳も年下でもう意味不明。


とはいえ、
18歳と勘違いされる26歳の私の方が
ヨーロッパの人からしたら意味不明らしいけども。


とにかく、ふたりを見ていると
この世で生きることが簡単なように見えて

「とりあえず、地球で人生の暇つぶしでもするか。」

という感じに見えるんです。
人生何回目ですか?って聞きたくなるぐらいに。


そんな彼らが
ただの平凡な日本人カップルと
仲良くしてくださって誠に光栄です。
って感じなんです。本当に。



久々に会ってお互いの近況報告をしていると
外から蚊が入ってきました。

「鬱陶しいね〜。」

と話していたら、

宇宙人の彼が
狙いを定めて、手で鷲掴み。
そして外に放り投げる。

その後も高身長を活かしてジャンプして鷲掴み。

「狙った獲物は逃さない。」

とでも言わんばかりに全て一発命中。

いやいや、キラーすぎるでしょ。



そんな彼がかなり深いことを言っていたので
ここに記録しておきたいと思います。

新しくタトゥーを入れた彼、

「タトゥー入れるのってやっぱり痛いの?」

という素朴な疑問を投げかけた私。


「いやこんなの全然。
    今までにもっと痛い経験をたくさんしてきてるから
 タトゥーを入れる痛みなんて全然大した事ないよ。」



普段はオランダ人らしくサッカーをやっているという彼。
ポジションは絶対にキーパー。

以前、目の前で全力で蹴られたボールが
顔面に直撃したことがあって、最高に痛かったらしい。


そう、彼は「痛い」という感覚が大好きなのだ。

は??!!??!!!?
この世に「痛い」という感覚が好きな人っているの…?

『痛みを感じた時に、生きているってことを実感するんだ。』


深い、深すぎる…!!!!


これはもう完全に、私の理解の概念を超えた発言でした。


彼はもう、
私の知っている人間という概念ではないので
私からしたら宇宙人なのです。



ですが、
この世の人々全員が嫌う「痛い」という感覚を
心の底から好きと言える彼の発言は
この世で最もかっこいいセリフに聞こえました。


それは誰にでも簡単に言えるセリフじゃないから。



そういえば私も
「生きている」と実感した経験がありました。

オランダに来る前、
日本でシェアハウスのみんなとビーチキャンプをした時のことです。
その時に書いた文章をそのまま載せます。


まず、千葉でここまで満点の星空が見えるなんて思ってもいなかった。
みんな口を開けて宇宙を見上げていたけれど、
永遠に眺めていられるし、眺めていたいと思った。

海辺まで行くと、水面に月の光が反射してキラキラ輝いていた。
宇宙も月も海も全部観たい!そこで海に浮かんでみることにした。

夏とは言え、夜の海はかなり冷たい。
外部の音が遮断され、自分の心臓音だけが鳴り響く。
体温がどんどん低下していくのを肌で感じる。
その瞬間に「あ〜、生きてる。」と思った。
そうしたら、最高のロケーションが待っていた。

その寒さに耐えた者だけが、
海に浮かびながら宇宙も月も海も同時に眺める事ができ、
時には流れ星も鑑賞できるという至福のひと時。
日本のこんな田舎でこんなにも素晴らしい絶景を
体験できるなんて思っていなかっただけに、
物凄く感動した夜であった。



人は死に近づいた瞬間に
「生きている」ということを実感するのかなと思いました。



普段生活をしている時は気がつかず
自分の生死が危ぶまれた時にのみ
「生きている」ことを感じることができる
なんて皮肉なんだろうと思います。


嬉しい時にも
「生きていてよかったー!」
と思う瞬間はたくさんあります。

でもそれは、
「生きていることに喜び感謝する瞬間」であり
「生きていることそのものを実感する」とは
また話が違うのかなと思います。


逆に言うと「痛い」や「寒い」など
人にとって過酷な状況でしか
この世で生きているという実感を抱くことができない
のかなとも思いました。

それは少し悲しい気もしますが
だからこそ、苦痛を乗り越えた人だけが
見える景色があるのでしょう。



そうは言っても
私は自ら進んで苦痛を乗り越えたいと
言うことはこれから先もないでしょう。
そこまでして生きている実感を感じたいとも思いません。
とにかく苦痛が嫌いで避けたい人間なので…。


ですが中には、
苦痛の先に見える「生きている」という実感を
追い求めている人もいると言うことです。




世の中のことを知り尽くしていて
全てが簡単にできてしまう彼にとって
(それは私の勝手なイメージかもしれませんが)
この世は退屈なんじゃないかとたまに心配になります。


だからこそ普通の人が追い求めないものを
追い求めているように感じます。


あまり感情を表に出さない彼ですが、

そんな彼が最高に楽しんでいる姿をいつか見てみたい
というか、

「私自身の手で最高に楽しませてみたい!」

と言うのが、私の次の課題です。


果たしていつになるのでしょう…。



私が「生きている」ということを実感した千葉の海辺。











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