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地球は宇宙の遊園地だってさ。

こんにちは。今日は夏至ですね。夏至だからって特に何をするわけでもないし、スピリチュアル的な影響も人によって千差万別と思っているので、「夏至にはこれをして開運!」みたいな記事も読みません。通常通りマイペースにご飯食べたり昼寝したりピクミンブルームしたりしています。 ただ、夏至にあやかってなんか特別なことをしてみたい気持ちもあるので、これを読んでくださっているあなたの人生観がパラダイムシフトしちゃうかもしれない話を共有したいと思います。 先日、「地球大暴露」(スタントン菜穂さ

お金の初心者におすすめしたい本と投資

マネーリテラシーを上げるったって、何から始めたら良いのかね?という方へ。 インフレ、円安、賃金据え置きで、日本円の価値は下がる一方。どうやら、貯金と節約だけじゃダメらしいと分かり、せめて損しないぐらいのお金の知識を身に着けたいけど、何から勉強したらいいの?本屋さんの「金融・経済」コーナーを眺めてみるけど、経済がどうとか、株がどうとか、NISA、iDecoがどうとか、色々ありすぎてわからない!株式投資ガチ勢や、金融業界で働いているプロ向けの本から、特にお金の勉強をしてこなかっ

林真理子

はじめて林真理子の著書を読んだのは地元の図書館にあった『美女入門』だった。それは色褪せた本たちに挟まれてやけに目についた。赤い背景にレースのブラの表紙は、当時10代のこどもには色っぽく、これから人生に待ち受ける女の楽しみを教えてくれそうな予感がしていた。 10年以上経った今、たまたま書店で手に取った本が『野ばら』で、別の書店で美女シリーズを発見し、たまたまtwitterでフォローしている人が中島ハルコを絶賛するのを見て、たまたま友人も林真理子エッセイを推してきた。運命的なも

お金で買えないものはあるか?読書感想:『億男』

『億男』を読んだ感想。 一男という主人公を通じて、大金を手にした人たちの生き方、お金の扱い方を疑似体験できる小説。出てくる人物たちは、昔は貧乏、よくてもサラリーマンのような普通の暮らしをしていた人たち。だから、代々資産家の家に生まれた純血の金持ちというより、成金が急にお金を手にするとどうなっちゃうかを描いてくれている。 ただこの本の根幹は、成金の末路を知ることではなく、お金の真理と扱い方を教えてくれることにあると思う。登場人物から語られるストーリーから、お金の哲学と教訓が

「女の法則」読書感想

吉野さやかさんの「女の法則」を読んだ感想。 出会いは蔦屋でした。どピンクの表紙に引かれて。 「女性性を大切にしよう」というアドバイスにはケッという気持ちだった私ですが、最近になって女性であることを受け入れるべきなんじゃないかと思い始め、この本を手に取るきっかけになりました。 幼い頃からなんかありのままの自己と周囲が期待するふるまいが一致しないな、違和感があるなと感じていて、20歳前後になってようやく、自分が女性であること、女性の役割に縛られることに反発心があるってことに気づ

皇の時代

今の世の中は風の時代だと言われているが、その先には「皇の時代」がやってくるらしい。それは突然やってくるのではなく、もう一部の人で始まっているらしいし、世の中がそのように作り変えられて来ているらしい。 「皇の時代」では人間が楽に楽しく生きられる。今までは苦しんで物を造り、物質的な豊かさを追い求めていたのに対し、これからは心身ともに満ち足りて楽に生きられる。あらゆることに自然が働き、悪いことは司法ではなく自然が罰する。 「皇の信号」を受けて生きる人は、魂職につけるらしい。魂職は、

「吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる」感想

すごい本に出会ってしまった。 https://amzn.to/3RTeTnR 吉本ばななさん。「キッチン」でしか知らなかったが、新幹線の到着が少し遅れて、旅のお供にと、品川駅構内の小さな書店で何気なく手にとった本だったが、ひとの心理や人間関係に対する洞察が的確で、会ったこともないばななさんに恐れ入るばかりである。 友達の悩みに答えるという形式なのだが、その回答にぎくりとさせられたり、うっすらこうなんじゃないかと感じていたことを言語化されてもやが晴れたり。例えば男性と友達

浮世絵の教室

もっぱら絵画は西洋のものが好きだが、太田記念博物館の広重展を見て以来、浮世絵も好きだ。 一見渋い趣味かと思いきやそんなことはない。大胆な構図や色使いで、現代人の目にも新鮮な驚きを与えてくれる。 とはいえ浮世絵の歴史などには詳しくないし、覚えている浮世絵は葛飾北斎と歌川広重だけ。好きなシリーズも富嶽三十六景や名所江戸百景とベタベタだ。 そんなとき本屋で目に留まったのが下記の本。 Q&A方式で浮世絵の概要が端的にまとまっている。また絵が8割くらいなのも良い。たまに『〇〇美

優雅の条件

加藤和彦さんの『優雅の条件 CHIC』と『エレガンスの流儀』を読んだ。 レビューを読んで、欧米諸国のお洒落についての考察がつらつら書かれているのかと思いきや、全くそんなことはなかった。 むしろ、豊かに暮らすための時間の使い方、気の配り方のヒントがたっぷりと散りばめられている。お洒落とは人生の楽しみのほんのひと握りにすぎないと教えてくれる。 優雅の条件のほうに、衣食住という日本語の順番はよくないと書かれている。住・食が満ち足りてこそ、エレガントな立ち振る舞いができる。

読書感想文「『新・陽転思考』」

「人生を好転させる『新・陽転思考』」読んだ。 読みたくなったきっかけは勝間和代さん。 私はいわゆるカツマーだが、勝間さんが著者の和田裕美さんへのリスペクトを複数の著書で触れているので気になった。 本のタイトルはなんだか陰陽思想の現代解釈かな?という感じだが、中身は非常に明快で実践しやすいものだった。 本書の要点をかなりざっくり言うと、 ①辛い・悲しい状況でも、その現実を受け止めた上で、「よかった」と言う結論にする ②具体的なやり方は、辛い状況→「」→よかった が成