日本のサッカー練習場の芝生不足が選手育成に与える影響
こんにちは、Angelo(アンジェロ)です。
僕の経歴を簡単にご紹介すると、若い頃はイタリアのプロチームに所属し、引退後は欧州でサッカーのコーチングや心理学を学び、人材育成等に従事。その後、来日して、日本の子ども達やコーチ陣へサッカーの指導を行った。
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日本のサッカー練習場では、一般的に芝生の面積が不足している。この状況が子ども達やサッカー選手の育成に与える影響は大きい。
今回は僕が日本でサッカー指導を行うにあたり直面した、日本のサッカー場の芝生問題について僕の考えをお伝えしたい。
芝生のないサッカー場による悪影響
まず第一に、芝生の不足は選手の技術や戦術の向上を妨げることになる。
良質な芝生の上での練習は、選手がボールをコントロールし、正確なパスやシュートを磨くのに最適な環境だ。しかし、芝生のない場所でトレーニングを続ける場合、選手は適切な技術を習得する機会が制限されてしまう。
第二に、選手の怪我のリスクが増大する。
不均一な地面や硬いコンクリートの上での練習は、選手の身体に負担をかけ、怪我のリスクを高め流ことにつながる。とくに、関節や筋肉の負傷が頻繁に発生しやすくなることも多数報告されている。また、疲労骨折などはよくあるケースだ。
さらに、芝生の不足は戦術的なトレーニングにも影響を与える。
戦術的な知識を身に付け、それを実践に展開していくには、実際の試合状況に近い環境での練習が不可欠だ。しかし、芝生が限られている場合、十分なスペースや状況を模倣することが難しくなる。
ヨーロッパのサッカー場の芝生事情
ヨーロッパと比較すると、そこではサッカーのインフラが豊富であり、広大な芝生の練習場が用意されている。ヨーロッパのクラブやアカデミーは、高品質なトレーニンググラウンドを利用して、包括的な選手育成を行っている。
質の高い練習場の豊富さは、ヨーロッパの選手が最適な環境で技術や戦術の理解を磨き、結果として世界的な競争力を高めるのに役立っているのは言うまでもない。
まとめ
結論として、日本のサッカー練習場の芝生不足は、とくにヨーロッパとの比較を通じて明らかになるように、選手育成に多くの悪影響を及ぼしている。
日本のサッカー育成環境を改善し、ヨーロッパのサッカー育成水準に近づけるためには、土地や予算等の制限がある中でも打開策を見つけ、施設の改善と選手の成長を促す環境の整備は、今後の日本サッカーの成長と発展のために不可欠であると考えている。
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